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(3)<br> 長谷川平蔵付録A & 路地裏の魔女T浮世絵 & 踊る選択道 & オリンピアン & 福袋 襖の虎 & おなら殺人事件考 & 踊るカウンターA<br> & 路地裏の魔女37江戸三開城 & 踊る遠近 & まっとう伝 & 路地裏の魔女]サンダル & 南洋小夜 (3)
長谷川平蔵付録A & 路地裏の魔女T浮世絵 & 踊る選択道 & オリンピアン & 福袋 襖の虎 & おなら殺人事件考 & 踊るカウンターA
& 路地裏の魔女37江戸三開城 & 踊る遠近 & まっとう伝 & 路地裏の魔女]サンダル & 南洋小夜





長谷川平蔵付録A  


江戸在勤の長崎奉行役宅へ出島や四海の状勢
と対状況等の申し送りを受ける為に長崎奉行
長崎在勤予定者は我が家である旗本御先手弓
頭宅との間を幾日も行ったり来たり日々続く
…仲の良い近所付合いの御先手頭の同輩同士
であるが同じ江戸の場景とて役目での関りは
長谷川平蔵とは無縁の気楽に淡々との日々…

…霧が降る如くの小糠雨と言えど数日続いた
夜半の足下には水たまりが広がり始めていた
男の蓑に纏わりつく霧状は足音を響かせない
時々後ろを振り向きつつ 草刈が滞っている.
脇街道を早足で駆け速く御府内を抜けてしま
おうとの算段であるが小田原提灯を棒先に .
ぶら提げても音を消してくれる雨は逆に  .
提灯の明るさを弱くしているのである   .
村々の家々の近くを通る時は悪党にも   .
安心感を与えるのか息を吐かせてくれている
小さな脇宿場外れに来ると自身の身の回りを
確認しつつ普通の旅人の如くユックリと歩く
…其れを尾行している者達は板橋宿を前に .
立ち止り宿場からの係である者達に引継ぐと
其の台地の高殿から江戸の光が遠くに観える

板橋宿への先輩出役が密偵達と溜息を吐きつつ
「此方を我等八州取締り方で日本橋を町奉行の
捕り方で…千住では火盗改が任を負っても…」
下引きの独り言「品川宿の方は誰も居ねぇや…」



数日前日頃から盗人宿と見抜いていた家を
出て来た連絡役と見立てていた三人を離れ
離れに成った処で各密偵の指示通りに同心
・下引きが音もなく静かに取り押さえて行く

各位近くの各番所で吐かせて判明した事は
日本橋近くの大店と千住宿の曖昧宿と板橋
の金貸しを同刻に三つの盗賊が襲う手はず

寄場の平蔵 金具職人の親方が見習いに教え
ているを後ろから黙って見つつ目で挨拶す

寄合所に移り別途石川島築堤の親方衆が .
入って来るに輔左が訝(いぶか)る「どうし
なすった何時もより一人足りねぇじゃねぇ
ですか」に先輩格の親方が「へぇ堤の噛み合
わせ具合を一人見乍 弁当を食べていやす」
…弁当を平蔵達と島普請奉行下の親方衆と
十日毎に昼餉を一緒する慣例に成っていた
して三々五々した後二人は考え込んでいた
平蔵「…奇妙だな…同時刻同時働きとは…」
輔左「…盗人宿をずっと見張っていて…ん」
平蔵「三人…宿に行き着く前の聴き付けは」
出役「…火盗改が吉原からの告げを聴き付け
.  の吉原同心の岡引きが見張り追いかけ
.  て判り申したが…其の後は輔左どんが」
輔左「何かスッキリしねぇなぁ…もう一つ」
平蔵「輔どんには吉原でも見定めて貰った…
.  三賊だがな…一つは吉原に居なかった
.  一人足りなかったのだ一人足りないぞ」
輔左「…三賊の元の頭目が居なきゃ変だぁ」
平蔵「日本橋と千住と板橋とモウ一つだっ」
輔左「なぁる程…コンコン知己の品川だぁ」
平蔵「…品川に手配りせねば……一つズラし
.  て川崎にも…気に成る気に成る…何だ
.  輔どん…今一番の御金持御大尽は誰だ」
輔左「…品川宿の女郎郭…より川崎六郷村の
.  鎮守の祭と名主甚右衛門の大蔵屋敷だ」



長廊下で老中から呼び止められた若年寄が
反論する「軽扶持といえど遠山家は奉行職で
御座るが…奉行職は御老中の手配で御座る
が旗本専任の手配りは若年寄の任で御座る」

幕閣には映らぬ旗本同心諸藩係から町人まで
日日の暮らしに合わせて繋がりあるを知らぬ
家々には其々の出自の阿吽があり時々其れを
確認するが如きである…「御茶が入りました
潤って下さいましな」吽の呼吸で黙って飲む
平蔵と輔左と場を抜けるのが一瞬遅かった.
同心の面々…奥の間ここでも皆同心である.

急ぎ帰宅した平蔵達が公事の間で突然 問う
「新任の長崎番の奉行の所の内与力や同心と
懇意にしているものは居るか…東海道を西へ
進んでいる頃であろうか…おっおっ遠山家の
内同心と同門とな…あれは剣は強いが思慮が
…いやいや気心が知れて居れば直ぐに動いて
くれよう…では文を…用意するので…頼む」
各自陣屋と化した八州総取締役宅 各位準備中

内与力「強盗提灯(がんどうちょうちん)を .
.   用意せよっ乾飯と水筒も忘れるな」 .

「皆の者っ鎖帷子で遠出は疲れるだけである.
捕り場 其の場で手足具足だけに する様に…」
心配そうに皆の動きを追う輔左に慌てず平蔵
「江戸詰の長崎奉行の処へ挨拶に回ってからの
出立ゆえに今頃は品川を通り過ぎる頃か…」.
輔左小さな声で「御歴々も心配性で平蔵佐殿も
.  心配なさるな…災いは下へ下へかっ… .
.  今夜は川崎泊まりだな心配してないぞ」
平蔵「…で あろう」           .

早馬の後を追う一人先導で四人担ぎの速籠…



手足れの八州出役が数名早馬で駆けて行く….
翌朝川崎宿を出た処の遠山奉行へ追い着き .
内同心へ一言云って開状文を奉行へ渡すと其
の文を二度読みしつつ「…出役殿 顔は判るか
と問うと」速籠で付いて来ていた輔左「へいっ」
金四郎「輔さんなら大丈夫だ親爺殿…」奉行「金
.  …じゃぁ直ぐ近くだ…村へ戻るぞ急げ」.
程なく弓使いの盗賊一味へ向かう途 祭り囃子
が聴こえ来る 更に途中で道案内を頼んだ .
村人に奉行は「祭に笠鉾は あるか」    .
村人「へい演じてやす」          .

笠鉾の舞に向け一味が矢を撃ち尽くす   .
奉行「運の尽き…悪運は尽きると決まっている
.  短筒が撃たれれば間髪をいれずに…ぞ」.
パーンッと銃声が響くと         .
奉行「ほれっ かかれーっ」        .

奉行「何ぃ知らなんだか…あの笠鉾も戦国の世の
.  戦車(いくさぐるま)であるが万が一の為に
.  もとの楽しい祭…知らぬが花であろう」 .

輔左「鉄さんにゃ適わねぇなぁ…」      .
平蔵「…何をニヤけてんでぇ」        .
輔左「…だってなぁ 文を幾つか認めただけで .
.  総て解決しやがってんの奇特な事でんな〜」
平蔵「うん…夜も更けた何か腹に入れて置くか .
.  茶漬けでも…輔どんっ泊まって行きな…」.
輔左「鉄さんっ年寄扱い しなさんな…」    .
と其処へ夜鳴き蕎麦の呼び声が風に乗って来る
輔左「おぅ丁度…夜鳴き食べてから帰ぇるよ…」
其処へ廊下を通る奥方の衣擦れの音が聴こえる
平蔵「…よ も おみゃぁさんのソバぎゃいい〜」
輔左「 … に゙ゃ」             .

















山車 :だし 祭の催しもの 諸藩史にも どの兵法にも
.   直接的に表現した物は無い 只分厚い絨毯を .
.   笠鉾に巻いたりし弓矢や初期の鉄砲玉なら充分
.   防御と成った江戸期に入ると殆どが平和な祭の
.   捧げ舞い等と同じく祭事と成って今に続く 是
.   誰も分っていても大袈裟にクチにせずが大人の
.   対応であり知らぬ者には笑うが花とも云った…
.   岸和田の城は無くなり鉄筋コンクリートの城址
.   に移り変わっているに心の反作用でか古式の侭
.   の動きのダンジリは世界で唯一戦国中世を想わ
.   せる勇猛危険が今に残るを最期にし地元代表と
.   して救急外科医を国際医療大臣に就任させて…
.   東京パラリンピック讃歌の七福神達も演奏した
.   未来派山車へと変化せば博覧讃歌も世界に面白
.   く歌われ通ずるであろう因みにダンジリは銃眼
.   (ハザマ)の銃受や銃座との意味を持つ壇尻とも
.   屋台とも銃の発射の顔模様の如き楽車とも山車
.   とも書くも読み方多数…現代の鉄筋を400年前
.   からの木製技術の城は大きい輪が廻る輪廻転生

名目 :めいもく 此の頃から火災対策や食糧増産や能力
.   主義に由り各大名家の人員は増やさずとも幕府
.   役人は増え旗本への昇格と御家人への取り立て
.   により下級旗本の名目領地の代りに米切符を御
.   家人は名目扶持米の代りに現金支給と成り米価
.   格が上がれば領地持ちは潤うが絶対数は町人同
.   様生活苦と成っていた時代を知らぬか知ってか








後書 :著しい株価の乱高下等経済の不可思議…困った時の別動の助
けも運次第の部分も…レオナルド・ダ・ビンチ発明前後の中世の初歩
的戦車を社会科学的に他所共在性で確認してみる現在自然科学は休
養中だが別大陸での類似進化の生物進化論的ものの現在理論を判り
易く推敲中にて6月最終金曜日の7月号にて掲示予定…是も'25/4/25
掲載のXやfacebookやniftyココログを含むsns等と二重内容として
いる                      ('25/3/31記)






付録の付録 :例えば時の米国から輸入した5kg\400〜¥500の米に700%の関税を乗せると¥3,200〜¥4,000の店頭価格であり米国の発言
は正しい 日本与党側が1sあたり約¥350しか関税を載せていないからとイメージ操作で云えば大税を小さく見せられると何に乗せよ
うとするのか其れなら¥2150〜¥2250であり現在の店頭価格は暴利を貪っている事に成る更に無税枠の米は何処で如何使われているの
か国民の希望しない人の道を外れた使い方をしているなら腹切では済まない首チョンである 知らぬ仏で済ませて呉れと願うなら嘘の
流布でも国民は鬼と成る現内閣はすべき責任を果たし国難の重臣内閣に換るが国民への推しと成る…安く成る安くなると甘く云ってい
る様な備蓄米放出も時間掛け過ぎていて他国の新たな関税100%超えに驚きはしないのは輸入側日本が無税枠での世界一安い美味ジャポ
ニカ米の米国産50%と世界一高い主食の日本産米50%で小売り約2,000円で大企業の旧財閥系商社が介在し間接税3%の米国産米99%と日本
産1%混合で小売り¥2,000〜¥2,500で売られれば米国の農業者は少なからずの豊葦原瑞穂の国の国民から尊敬されるであろうは米の価
格が略1年前に戻れば食品全般の価格もつられて本来の姿に成るから他の原料価格と併せれば公共料金等も本来価格付近に戻り日常に
希望が見え始めるからである…カーギルは約150年前から国の内外と云う概念無く穀物の届く処までと農業の近代化効率化を図って来て
今が有る 日産は約100年前から苦労して今の技術を備えた…中々故障しない日本車やドイツ車に対し時の日本市場向け米産車ネオンを
日本も支援して日本で売れ始めたのに…エンジン脱落の大故障の先例を覚えているか…例えば日本に もっと米国産米が入って来たら
日本の自動車産業人は先導的に喜んで食すであろう…米は無洗米が良いか 政官は首洗いが似合っているか…大嘘多しの主要独裁国の他
ロシア・イラン・北朝鮮が有名な現在の軍国主義であり各自国民も知っている笑えぬ花も咲かぬを知らない鬼である 昔確かに日本は軍国
主義性の政府が存在したが…昔ドイツは国家党社会主義(ナチスと略す)の国だったが現在も主要独裁国は共産党社会主義国でありロシ
アは祖国党社会主義でありイランは宗教原理党社会主義であり北朝鮮は封建党社会主義である 世界の誰も各自国民も笑えぬ実態を知っ
ている知らぬは誰ばかりか花は咲かない…第2時世界大戦では米国も国家物量戦時国であったし人種差別で黒人に対するは日本人に対し
た事から見れば小さい例えば焼夷弾で民間の家毎人毎燃やし何万何十万人も犠牲にした民間列車を機銃掃射の遊びの的の如く撃ち母の
背中の幼い子供毎に息途絶えた2都市は連続原爆によって何10万人もの善良が一瞬でコンクリートに人形を残し霧になったりもしたが其
の裏で家族を収容された侭 武士道の日系二世米軍部隊が米軍で最初のホロコーストの収容所に突入したしドイツ軍の最期の反撃時には
盾と成って少なからずの米軍部隊を救出した そんな時代もあったと今日 日米共に反省し進化したものは日米に幾ばくかトランプ大統
領一人か…元々香港型インフルエンザの発生源は武漢周辺と睨んでいた頃に突然武漢から世界に広がった新型コロナで第2次世界大戦で
の民間人犠牲者数を上回る実態被害者が出たが主要独裁国は非を認めようとしない以前の オバマ大統領時 其国の製鉄量を安全対策上
も減らせと指摘していたが紳士的過ぎた柔軟過ぎたと世界が想い始めた頃の今回のタイの超高層ビルやセルビアやミャンマーの少なか
らずの高層ビルで判った主要独裁国産鉄の危険にも誰が世界を護ろうとしているのだトランプ政権を非難しているのは主要独裁国親派
と判り易い貿易関税に合わせて対応しているのは悪くない…其の主要独裁国の鉄は使うなと高層ビル傾きや崩壊の ずっと以前から自動
車も電車も航空機も船も警告していたが現在軍国主義の軍艦も空の上から海の底から対威圧考動に常に照準と迎撃訓練は全艦全機破壊
完了を続けるも実射なら映画の如く砲撃で穴が開く位では済まない其の鉄製の全艦撃沈全機撃墜であろう…目的の為なら手段を選ばず
のマッチポンプもズルイ遣り方も良しとする善悪平等公平主義の三角貿易も順次見破られている…ロシアの若者達の中には即効性ある
応用が可能な芽生えの始まりが見えるから長過ぎる交通と通信を効率良い適性国土の広さへと思考できるが始まりつつある 戦車を絶対
数が不足している建設重機に改良する勇気が有れば自分自身が今から未来へも平和を望む心が本当に有れば其れが一番目の国防と成る
…長い時間掛けての他国の科学技術をまるで自国の発明の如く喧伝しているに怒りと忍耐の日々は続くのかとの更の忍耐である…速や
かな引揚げが自然当然であるのに態々工場進出する社会主義者が紛れ込む企業の未来無きに誰が黙るか…疲れは溜まる我の心には更に

付録予測値 :スリーマイル・チョルノブィ・福島の事故はマサカ事故が起こる訳は無いとの気の緩みと当事者成ればのパニックが起こし
たのである…他所共在の理論形成の進捗状況と不確実性と確実性の予測値の完成から見れば先進国では原子力の事件事故は無く成る…






















































○○0o 路地裏の魔女T浮世絵 o0○○

(再掲載)



___世の果ては世の始まり時の終わりは時の始まり___


「娘さん。昨日、あんたから買ったマッチ10本多かったよ。」
「えーそうですか。それは、わざわざ返してもらって有り難う
ございます。」
「いえ、どう致しまして。(ふん。このまま、寒さで死なれて
たまるかい。悲劇は、大嫌い何だよ。あたしら魔女族のコケンに
関わるわい。)処で、娘さん。あんたのマッチは、持ちがいいので
夜明けまで、そのマッチで手を温めていりゃいいだろうが。
明日は、どうするね。」
「明日の事は、分かりません。飢饉のアルルから口減らしで
出て来て。でも、仏国から独立して久しいと言うのに
仏国への独立賠償金支払い続きの大不況は、この街にも及んでいるわ。
ありつけた仕事は、このマッチ売りだけ。
そして、このマッチ箱が最後になりました。」
「そうかい。じゃ明日、このライデンの港から出港する
フラワーU号に乗船するってのは、どうだい・・・・
無利子で返却期間無しの小銭と自然治癒力を高める旅薬
龍の落とし子の粉末も付けて・・・・」



「カッシャン カッシャン パッカッ パッカ・・・・パカ」
「メイ、ご苦労だね。その身体で今からかい。」
「何とか成ります。主人が出稼ぎに行っている、
ミネアポリス迄行けば・・。後は、彼の故郷へ二人ですから。」
「そうかい。あんたのいい人は、ロッキーの向うの出身だったね。
しかし、二人じゃないよ。もう一人だよ。」
「ふふっ。・・・・あっ、これ。」
「何だい。変わった紙に描かれたファンタジックな絵だね。
それに、不思議な髪型だよ。・・へー東洋の・・でも面白いわー。」
「生れ故郷を離れる時に私の親戚に旅の慰みにと頂いた物です。
国の従姉様のみならず貴女にまでお世話になりまして・・・・。」
「よせやい。お互い様だよ。・・・・でも、折角だから思い出に
貰っとくよ。・・・・穀物問屋の人。彼女をお願いね。」
「あいょ任しときな。うちは、人の役に立つ仕事をする。
百年経っても同じだ、百年後にカーギル社が残っていればだが。
ハハッこれは、親方の受け売りだけどね。どうせ、シカゴ港に
荷おろしした後の帰り馬だ。汽車、駅馬車は、切符を買わなきゃ
ならんし。なんたって足を伸ばせない。この幌馬車が一番さ。
それに、身重のご婦人を乗せるなんざ光栄だね。
一人を乗せて、二人分の人助けをさせてもらうんだから。
罰は、当たんめえ。・・・・さあ、日暮までにミルウォーキーへ。
イャヤー ハイヨー。 バシッ パカパッカ パカパッカッ
カッシャン カッシャン パッカパッカパッカ ・・・・・・・・」
「・・・・シアトルへ無事着いたら、手紙を出すんだよ。
・・・・達者で・・・・ブレーク ア レッグ。」
「ハイッ、有り難うございました。さようなら。・・・・
(有り難う。御恩は、決して忘れません。・・・・さようなら。)」



「リー将軍がサーベルを折ったよ、グラント将軍の勝利だ。
グラント政府軍が勝ったよー。リー連合軍は、武装解除だー。
今日は、早刷りの特別版だよ。早い者勝ちだよ。
サアッ買った買った。」
「母さん、新聞買って来たよ。はいっ。」
「とうとう。勝ったのね。勝ったのね。・・・・」
「これで戦争が終わるんだ・・・・。」
「じゃあ、父さんに、新聞届けとくれ。早く早く。」
「うんっ。じゃ先に行くね。」
「あーっ。そこの、アンクルジョー・・・・」
「やー、メイ。ハッハッハどうしたね。そんな、ご機嫌な顔して。」
「あんたは、何時も、ご機嫌な顔してるけど・・・・
今日は、本当にご機嫌な顔していいんだよ。グラント将軍が
勝ったんだよ。これで、何とでも言訳の出来る法律。解放令で
無くなるんだね。うーっ・・心も本当に自由に成れるんだよ。
・・・・良かったねー これ、持ってって
この林檎も、この杏も、梨も、柘榴、ブルーベリーも全部・・今日は、
お祝いだよ良かったね ほんとに良かった うーっ うーっ
涙が出るほど嬉しいよ、良かった。」
「ありがと・・・・でもね・・・・何でもない・・有り難う・・・・
メイに喜んで貰えるから、ほんとにいい事なんだろう。」
「・・どうしたって言うんだねー」
「曾爺さんの代にマンディンゴ故、象牙海岸から足鎖で連れてこられ。
・・わしらの代に・・契約期間が過ぎて、・・・・やっと見付けた、
仕事じゃ一家を養えず。冬場は、雪かきの手伝い・・・・。
いい事あるのかな。・・・・でも心の自由てのは、やっぱ嬉しいね。
それに、メイのご主人だって。わしら達の為に・・・・・・・・
・・わしの息子は、戦いに勝てば偏見にも勝てると勇んで出て
行ったが、442名の所属大隊は、緒戦で100名以上が帰らぬ人となった。
其の後も酷いらしい。・・・・息子も、生死不明だよ。どうなるのだろう・・。
せめて、米国人として孫が能力どおりに扱われればいい・・・・。
ハッハッハッ。・・・・・・・・有り難う。ハハハッ。」



「父さん。今日も、暇だね。」
「ああっ。このままでは、この商会、閉めたほうがいいな。
父さんは、悪いと思ってるよ。すまないな。こんな身体じゃ
なかったら・・・・お前にも、母さんにも苦労かけて。」
「ギー・・ ただいまー。今日は、果物全部売り切れだったよ。
ふー。・・・・父さん、おめでとう。・・・・」
「ハウ、おかえり。母さん。・・もう少し早く勝利してくれれば・・。」
「おかえり。母さん。そうそう、母さんに。手紙が来てたよ。」
「あーそうかい。悪いが、何時ものように頼むよ・・・・
母さん、学校に行ってないから・・余計な事させてすまないね。」
「何、言ってんだよ。何時もの母さんらしくない。何かあったの。」
「いえね。あの靴磨きのアンクルジョーにグラント軍の話を
したら ・・・・ジョーね・・嬉しさが、私の半分位なんだよ・・・・。
分かる気もする・・・・でもこれは、彼等の為の戦いなんだから。」
「・・・・」
「これからさ・・・・そうだろ。何時も手紙に書いているじゃないか
狂人を親族に持つマッチ売りが移民船で命からがらやって
来て、旅路の幌馬車で子供を産んで。やっと帰化し落ち着いた
処で、主人は、家族の名誉の為に志願。そして、傷痍軍人で
車椅子の帰還。それでも、生きて帰って来ただけでも運がいいと。
評判の果物屋やって家族を支え、主人は、将来大きくなる
太平洋向け貿易商を始めて幸せに暮らしてるってね。」
「そうだよ。じゃあ、母さん。・・・・読むね。
・・・・敬愛なる メイ チヌック ゴッホ 女史・・・・・・・・
・・・・で、やっと住所が、分かった次第で・・・・貴女が新世界へ
渡られる時、立ち寄られたあのリバプールで頂いた薬のお陰で
・・・・貴国の民意栄光の戦いに勝利された事は・・・・
・・・・故に、私の支持する友人達の民意錦の戦いの為に
女史の御主人様の貿易商会を通じて・・・・貴国の
戦後の過剰装備を払い下げて頂たく・・長銃一万丁と
実弾百万発、測量機十台、軍服のボタン一万五千人分、其の他・・
そして、貴女の強運も付いて来ると願っております。・・・・
凄いや母さん。これだけの注文なら・・・・」
「父さん、どう思う。海の向こうの事だけど。・・
でも又、戦争だわ。・・嫌だわ、どうしよう・・・・。」
「私の足の事なら気にするな。仕事は、仕事。
・・・・避けて通れない事だって有る・・・・。チヌック族の呪術師は、
言った。『もし又、涙の旅なら武器を取れ』と。」
「・・そう。分かったわ。チヌック族だけでなく総ての米国インディアンも、
いえ、リンカーンだって同じ事を言うでしょう・・・・。」
「・・・・」
「凄いや凄いや、母さん。これで、本当に大きな貿易商になれるよ
僕の母さんは、通りの果物屋は、実は、
強運も一緒に運ぶ路地裏の魔法使いだったりして。」
「冗談は、いいから・・・・先を読んで。」
「・・・・貴女宛ての銀行小切手、見本発送分と前金分を
同封させて頂ます。・・・・届け先は、・・・・
・・・・貴女方が観られる太平洋の美しい夕焼けは、
私が向かっている新天地の日の出でもあります。・・・・
・・・・
海道を日和待ちに立ち寄ったボーアにて
・・・・・・・・陛下の貿易商 トーマス・グラバーより 再拝」








ひさしぶり 貴様とならば 要らぬ見栄


食欲の秋も年中です。スポーツの秋も年中です。読書の秋本番です。
夕焼け小焼けの帰り道、書店にでも立ち寄って春秋、見っけ・・・・
<本も、内容次第。広告大工作に騙されない。・・失礼、釈迦に説法でした。>

































;:;:;:;: 踊る選択道 ;:;:;:;:





科学研究的に時効無しと自問すれば例其の@
泣寝入の女性被害者を他人事のように扱うなと答ゆ

科学研究的に修正は続けていると自問すれば例其のA
逃げ得の男を見過ごして来たのは誰だと答ゆ

科学研究的に止(とど)まるを知らずと自問すれば其のB
君子危うきに近づくもあり李下に冠を正すもありと答ゆ

科学専門的は改革を止めずと自問すれば其のC
女性検事・警察官の充実が遅いと忘れずに突っ突くと答ゆ






@事件事故 単事と多事のどちらかかを判断

. 同刻近時と異刻違年のどちらかかを判断

. 同域と他域のどちらかかの判断

. 同線上と類似線上のどちらかかの判断

A報道一般 特定国と同類国側のどちらかかの判断

.      同列内容と多岐内容のどちらかかの判断

.      特定日と週単位のどちらかかの判断

B復讐報復 防災テロか国家テロか人種テロか特定組織テロか

. 現在の根こそぎ不幸にされた家族の仇打ちか

Cキャストの色分け 民主国側か国粋国側か独裁国側か

.          特定組織側か自身の偉さ見せか






別当的に我が自答e.t.c: 職域女性の地位向上?の為なら例えば議会は
女性専用の院や委員会を検事は女性拡大専門部を警察なら女性専門部
専門課を女性SPだけに元首相番をさせてみるも良し…そして其の中へ
逆に男性職を少しずつ増やし仕上げで男女のバランス有る組織である
…米国の憲法は或1語の紛れ込みにより男女平等では無く女性だけを
生殖能力の有る人間とでもしていたかの如くであった そして今回 其
の最高裁の母性と父性に平等の責任を前提とした判断は情諸的では
無く自然科学に整合しているが避妊を失敗した男女の双方か片方に
傷害罪(少なくとも男言が母体に傷を付けるのである)を認めさせる
を前提に問題を認めるも条理であろう…他にも欧州王侯の1部に血統
を重視しない方々が居られるらしいが其れは各国の基準水準DNAとし
ての義務放棄に等しい…DNA研究が進んだ現在では国単位の(感染症)
医療対策が国際的な感染流経過と関わってウイルス影響の遺伝子的
欠片よりパンデミックからの脱出的方向性を見せてくれるからであり
歴史のハッキリしている王侯血統の過去から今へ繋がるDNAデーター
が基準と成り広がった疾患域の人種的読解力貢献とも成る場合もある
…各国単位で人口を減らしたくなくば女性か男性かのどちらかを主と
して続けるから子孫繁栄に頑張る家系が其れを可能としているが男女
どちらでも良いなら其の家族は減じる方向性となる(是も幾度も記し
て来たが近頃はイーロン・マスク氏も此の論理に表だって支持してく
れているがトランプ卿へ'24大統領選出馬反対の言は間違っている)…
英国内でなくとも地方を感傷的乗り易い支持で味方を増やせるからと
独立と囃(はや)すは丸で旧ソ連回帰にみられる其れと同じではないか
もっとも米国でも密入国者を誰かが汎社会主義的に増やして乗り易い
感傷的支持で味方を増やそうとしているのは誰だ…仏国でも野党の名
で左派を増やし与党を助けているのだから何時迄も極右の名を誰かが
メディアに使わせているのではなく席次道理に右派でよかろう程々に
しないと たかが国語だからと甘く見てはいけない…アイルランドの
安定した人心は遠くない頃に立憲君主化する可能性が有る…等々の中
国家社会主義(略称:ナチorナチス)のヒトラーと汎社会主義のビシー
が夢見た欧州に第3帝国をと体現化した如きのEUの大統領制を止め
させて英国がEUに再参加する希望は如何なる ジョンソン卿の仕事だ
逃げてはいけない(日本当局の強い摘発等でも日本近隣経由では日本
人や白人国の少女のネットを含めた被害を撲滅出来ず…それで追って
いた犯罪である少女性愛AVの発信源である各ギャングは本格開戦によ
り解った事は露国人だと断定出来た彼等は情諸的感情的嘘で民兵化し
丸で露国が居直る武力で領土拡大出来るぞと言わんばかりの英雄扱い
の如く振る舞っているが木製のハイマースやハブ−ンを攻撃し本物を
戦利盗品としてもプーチン卿は喜ばないであろう因みに日本的修身法
であるが1人の少女を助けらるは1万人の兵命は無駄に在らずと)そろ
りと気付けばジョンソン卿と此処はチャーチルと宿敵同士スターリン
の共同戦線の如くEUから大統領を追い出せ(マクロン卿は論説から始
めるべし)ば後は自然も外交も大改革であろう…そして露国民の生活
レベルは一変するが…憲兵無き軍ではサル痘等も突然である極注意)
…経済力を増す大英連邦の雄であるインドも何れ立憲君主国に戻るで
あろう…先のスコットランドでも汎社会主義化は急速に衰え始め独立
運動は経済運動化に変わりつつある…日本の金融緩和の現状は硬直状態
にて拡大化するにしても縮小化するにしても其の侭にても柔軟均衡的な
軽いフットワーク形態にして置く方が市場の安全に繋がる例えば基準金
利0.2上げを4回しても0.8%であり1%未満は固定と変わらずと家のロー
ン借り者に一喜一憂するなと教え…流通量を0.4%の引締めで4回しても
1.6%なら季節性の穏やかな移ろい程度にて其れ程強く感じない円安
ドル高が続いても日本人法曹人が増えれば感情の時の上限加減を自然に
ジャ〜と教えてくれるものだが…日銀と関係各位はFRB支援を予備的
補助金等で高値上昇の常温保管食品を極安緊急輸出すべきだ(露国産品
の上限策に対抗でサハリンの権益問題等なら無意味である)対円のみ
が其れ以上のルーブル安くらいなら世界に影響は小さいから上限なし
下限なし固定価あれば3価値は道理の通り特に株価は平均上昇程度か
時々の上下円安は そよぐ程度に続くが出来る事は少なくない…毎月
毎年の事だから先に出来る事を そら節電そら熱中症と騒ぐので暫時
SNSで一から緑のカーテン造りが間に合わなくば陽射し強い側に安い
簾を掛け朝顔等の弦を はわす 朝顔の小鉢祭市も花屋もある 自身で
小鉢に朝顔でもゴーヤでも種を蒔き1週間程度で芽を出す残暑厳しい
弩夏に未だに間に合うが何年も続け記していた頃はTVでも緑のカー
テン云々と話題作りしていたが…室内カーテンに外の緑のカーテン
が重なればクーラー電力も節電となり扇風機派でも植物を通過して
来る風は気分も涼しいが今では毎月最終金曜日の定期のネットでも
我は過剰サービス気味と思う様になった…LGBTのパレード?に云々は
言わないが性解離性身体は医学界では治すべく研究している疾患で
あるが丸で治す事を望んでいない派が大パレードを楽しんでいる如く
だろうか…情諸的では無く医療の進歩の為に頑張る専門家達は苦しん
でいる患者の為にである…スポーツビジネス界のリーダー兼テレビMC
兼フルビジネスグループ出身の大統領だからこそ法は守るべきものと
少々の迫害には目を瞑っても其処は違法に成らないよう「(手段卑怯な
汎社会主義者達等悪に対する万能法は無いから)違反が有ったとすれ
ば存在する筈の指紋照合大調査が出来る」…あの頃 独裁国側の民主化
運動へ あの手この手でデモを自衛しつつ議会へのシュプレヒコール
する方法の手本を米国が見せるには意味が有ったが其の州域国あの国
此の国 其の地域へ…再生できないゴミ屑 同然の社会主義クーデター
の軍政権を国際法廷へ引きずり出すのは世界善人の強い義務になった
ミャンマーの人々へ我も泣いている今は御冥福を祈る… … オープン
スタイルの我とて限界は有る特に又聞きには節電で電気を消して 股聴
きとは説教小僧の面白さも半分かme too.you too. 又も赤ちゃん幼児
の悲劇が続いた…其の家族の言葉に妖しさが5%見えたら95%が隠れて
いると判断し即 保護しなさい…誰も自身が いい加減な奴と(歌にも
有るように)思えば其れ以上の不幸は生まれない…例えば主要独裁国が
砂漠化防止に成功したと喧伝するも怪しきウイルスは東風に乗り米国
にも欧州にも北風に乗り南風に乗り世界中へ…赤ちゃん用も老人用も
紙おむつを消毒・安全処理もせず其の侭 砂漠の緑化に使用する危険
科学は一から学べ盗用も無断使用も何でも有りの自滅で他を巻込むな










一首: 飾り山車も 曳き山車も にわか節♪(下の句は各位御随意に)

後書: 心を休めたくば追究を止めずが科学の条理である休めれば
.   防げた犯罪災害は少なからず…様々な自然科学に社会科学に
. 合せれば文は無限の展開を求める…是も'22(令和4年)/7/29記
. のfacebookを含むsnsと二重内容とし('21/6/10と'22/7/26記)


別冊: 軽口は止めなさいプーチン卿の上半身裸の写真でタトゥーが無い事を
見せている事は悪い事では無い少々脂ののりに馬が重そうに見えるのは露国
軍をも象徴している如くだが…でシベリア海岸線も年数ミリの低下だったが
何かが加速させているのか永久凍土地帯全域と其外枠帯が数センチの地盤
沈下になり変異虫を含む生物の大量発生が突然の(道案内を含めグーグル等の
先端科学周辺は我にも役に立っていたが)異様な世界を見せた…帽子に着ける
夏マスクは熱射病と判断しづらいコロナ専用だけではなく直接的濃厚接触と
直撃飛沫でのサル痘防止及び突然の虫が口腔に入るを防止するものでもあるが
用意できる準備はした上シベリアへはG7防疫隊で向かわないと沈下防止等科学
処置は難しい…略毎年の如く優しい顔した国連幹部が食糧支援の資金をと言う
が我の感覚に近いプーチン卿は肥料支援を申出ている中東アフリカの進化・進歩
を願っているのであり食糧支援漬には怪しさを感じているからだ(是は露国軍の
本格開戦の罪一等減じられる事案)…それより秋に稲を収穫した後の田に小麦等
で二期作にしないのだろうか頑張っても無駄さ世間は適当さと面倒臭いのだろ
うが各県連が政府に圧力を掛けても買い取るを前提とすれば農家答各位向けや
航空燃料に使える高質な混合燃料用のアルコールだって麦わら発酵で造るなら
備蓄米の1割2割なら緊急支援に回せるが世の為だから皆で頑張るである…結局
保護者の参考的禁治産者の方に選挙権より保護者や担当介護者を含めた旅行等
で気分転換の方が面白くは無いか…昔 火山の運不運を確認する如く良い温泉の
ナポリを観て死ねと言ったが…日本の介護付き温泉は今でも あ〜っ生き返る…












































○◎○◎○◎ オリンピアン ○◎○◎○◎






「スポーツが戦争の代わりだったとするのは正しいですか」
「確かに紛争や殺し合いを避ける為にもオリンピックが
スポーツの競い合いを始めた側面もある古代も近代もだ」

「他に近未来に叶うような希望的観測はありますか」
「もしも各国の手話を世界言語として統一できれば自動
翻訳機との競い合いに成るかも知れない…面白いなっ」

「現代世界の争いの流れは如何なのですか」
「但し民主主義と独裁主義の競い合いは独裁国が白旗を
揚げ民主主義に同化する迄続くが…軍拡競争の如く片方が
愚かな行為駄作競いもあるから要注意ものもある損をする
は悪の競いを作ったものであり先ずは己から自滅である…
負けるが価値を知らぬ愚かであるがウダウダ言うものは
低い能力には高いプライドと言うからな〜」

「競い合いの変異形は有りますか」
「ミュータント気質の我の如くだな競うに馴染まぬ者も
ある…だが其れとて競う者達との競い合いとの声も…
聞こえて来そうだ…昔は戦争が科学技術を進歩させて
いたのは事実だが…現状では文化もスポーツも競いて
進化進歩ありで有る伝染病へのワクチン等も神の如く
競うオリンピアンが其れを助けるので有るが良い例だ…
だから戦争の代りを競う選手は政治的言動禁止とも言う
では今日は此処まで」              














一首:学問に 一匁なる 競う花(下の句は各位御随意に)


オリンピアン:神話時代オリンポスの山に君臨する
ゼウス主神が神々や其の子達を競わせ褒美をとらせ
た神話から古代オリンピックや近代オリンピックの
出場選手全員をオリンピアンと呼ぶ世界誠実的なる
文化やスポーツの競い合いで上位結果の者も斯くの
如く呼ばれる場合がある            

後書:或る教授中の想像の徒然の一コマである…
思えば奇しくも偶然のコロナ禍と五輪の延期は何か
人類が天に試されている感がありそうである因みに
宇宙大航海時代に必須の一つには普遍の価値観的道徳
がある其れは更に進化した能力主義ありて偽の上下に
左右されぬ長寿がある…         ('20/6記)
facebook等'20/8/28の各SNS等で此のオリンピアンの記
との二重内容を確認されたし       ('20/8記)

余響: 人類が宇宙へ平和進出する為に国際監理されて
いない核とwith疫病と科学と整合性無き創作紛れる
歴史の3未知を宇宙へ持出すを禁ずる不文律の新たな
国際法を前提とした宇宙時代の準備として呼吸感染症
のコロナウイルス大族の撲滅(新型コロナウイルスに
使えるは偶然である)と戦争心の消滅の為 動物肉食を
植物肉食へ変える論理として過去から今の進化論に対
して今から未来への日本発「新進化論」がある そして
最初で最後の大冷戦終戦への見守り企画があったが
其の後の悪の独裁国等への包囲網は小冷戦かも知れぬ
(もともと飛行体全形態での安全服システム等は宇宙
エレベーターの付属として発明したものである)古代
より続く戦争を避けんが為のオリンピアンのスポーツ
は医学的見地からの人生的健康を守らんが為が加わり
未来へ続く…地球温暖化防止として排煙用フィルター
を進化させている米国は山火事隣接域も含めた緑化と
短期では無雨雷雨時の中高度からの事前散水で乾燥を
防ぐと良いと我が教授する例えカリフォルニア人の中
には日本人の我を嫌う者が或程度居ても我は助けるは
データーが揃う今なら直面のコロナウイルス感染拡大
防止にも先例と成る新しき地球温暖化防止システムに
も成るからであるが提言者の我と我の発表された企画
の全ライセンスを委託されたトランプ大統領に無断で
は思慮の部分を知らず副作用で危険と成る ('20/6記)




















































世界資源税

例えば熱に魘(うな)される地球の疼きを思い
続く「不幸の連鎖を断ち切る税」を考え
国連省資源機関(TokyoGreenNewDealer)を新たに設置し
国家間のCO2排出枠取引とは別の純粋に地球全体の
化石燃料(石油石炭ウラン鉱等)から直接的に
使用したエネルギーの割合から税を算出し
地球温暖化防止や公害防止等の技術小国への
雇用と技術支援と先端技術研究達成国助成に当て
地球全体の各野生生物から直接的に
食糧(薬品含む)と採集使用した割合からも税を算出し
自然保護努力域への雇用と技術支援と世界自然保護適正団体
(治療研究達成団体含む)への助成にする…
が之は白昼夢ではない
既に気舌も熱中症も伝染病も緑土消滅も大災害化し
自動車や工場だけでなく冷房(医療施設集合施設等を除く)(冷房機の
代りに除湿機能付き無動力型冷風機の開発は難しく無い)の排気でも
地球温暖化を加速させる間違いの連鎖は誰も気付き始めたのは
地球温暖化防止の大きな夢である小さな希望である
粗描とて小さくも大きくも書くは方向があるからである
























































#### 福袋 襖の虎 ####


@少し以前 歓楽街の路地裏

街の彼方此方に貼ってある手札サイズのビラを剥して歩く
商店街の面々「こんなのに手を出したら一家離散だ」
「大企業より中小企業人口の方が絶対に多く世の中を支えているのに
我々弱いもんは債券放棄なんかして貰えんもんね死ぬまで…」
「だから つい手を出したくなる気持ちは分かるよ…ヴ〜寒ブッ」云々
・…其のずっと後ろを一見して柄の良くなさそうな者が
電信柱にペタペタッと『安い金利で貴方のハッピーライフ云々』と
印刷してある小さなビラを貼り歩いている

A少し後 安価型郷長寿施設

「ヘックシュンッ…風邪か…」「インフルエンザワクチンは…」
「グスッ…もう終ったよ・…早いよ やる事は 相変わらずスマート政治に早い役所」と真面目な
会話を交わし高齢者下宿階の共同居間を出て階段をゆったりと鼻歌まじりに下りて行き
スポーツ室の簡易発電機のペダルに手を置きテスト前の教科書を読んでいる勤労学生に
声を掛ける長寿高齢者「お〜い二宮金次郎さ〜ん わしのランナー発電機を出して
おくれ え〜っとGRN-144・…番じゃ…それそれ有り難うね」
「消された者同士・…と言っても そちらは公共年金 こちとら企業年金だけだから
金にゃならん割引ポイントのペダル漕ぎだが嘆いてばかりじゃ進歩がない頑張って
貯めて女房と旅なのだ さぁ健康的に頑張るぞぉっ しかし本を読み乍は良いが
簡易発電機を踏み乍のバーベルは禁止じゃないのかい」と先に1階の口腔外科で歯と身体の保健診を受けて来た
施設外来の長寿高齢者が言うと注意を言い出し難そうな若い勤労学生は返事する代わりに笑って答えた

B絶景観光地界隈 うどん屋の奥の部屋

「今日も簡易発電機を貸し出したわね あなた」
「自腹を切って助けたりしていた時代が嘘のようだね」
「それしか・…手の無かった頃を思えば隔世の感ですね」
「伝統的に我々下々が不幸に成らない子供の歌さえ思慮とする原則を理解している
頭脳明晰な政治家達や人格者の役人の御蔭で世は希望に溢れ出したようだ」
「そうね夢のような世界よ あなた・…」

月夜の崖ッ渕を夜回りする うどん屋の主人と地区会の仲間
「月夜ですなぁ 月は足下を見やすくするだけの時もあったのが嘘のようだ」
「・…捕まえてやるから襖(ふすま)の絵から虎を出してみろと言ったら
虎の子を出せる時代になったのだねぇ〜」

C年金と職安代行の端末カウンター

「・…ですからこの簡易高速自足廻し式発電機は1年毎の賃貸契約更新で
…自宅のコンセントへプラグを差し込まないと安全機能により
ペダルは廻りませんから…いいですか…このカウンターに
ポイントが出ますから そちらのカードを・…こうすると
規定の最低賃金の7割を 島嶼と寒冷地で8割を上限として預金が貯まりますから
それに発電場所・発電機とカードの識別と併せ適正発電しているかも電気線を通して
電力会社がCO2排出量国内取引と長寿運動エネルギー集約会社に代り確認していますから
…はいっ・…だから其のカードに・…だから現金と同じですよ」
「・…・…うう〜んっ」
「しかし使えるのは交通費・通信費・食品全般・健康保険料・医療一部負担金・住宅費
学用費・公共料金・トイレタリー日用品・基礎所得税等限られていますが」
「・…嗜好品は買えないのですか」
「・…原則駄目です」
「煙草は」
「・…絶対に駄目です ポイント法の趣旨に合いませんからね…
まっ・・法律の問題と言うより 余計な煙で地球が悲鳴をあげているのですよ だから
地球の一部である私達人類も煙を出さない電気自動車等へシフトし始めたのでしょう
この際 私達も出来る限り頑張りましょうよ…それに これを始められたら
煙草は吸わない傾向になるらしいですな…」
「え〜っ 如何してですか」
「まぁ〜このペダルを漕ぎ始めたら解りますよ…はいっ…就職が決まり次第
1週間以内に ご返却ください…ええ安心窓口は24時間交代勤務で開けています」
「…すべからくごもっとも いや〜皆さん努力しとりますな
これで わし等 明日をも知れぬ者も生きて行けそうですよ」
「どんな火急にすら対応する警察消防署内意志出張所ですから」
















一首:寅も行く 千里の道を 天照らす(下の句は各位御随意に)

簡易高速マニ車発電機:電力会社のPR用自転車式発電機の逆にペダルを軽くし一漕ぎ毎に
王道楽土に向かうマニ車の如く高能出力な持ち運び自由の手足式小型発電機とランナー接続式発電機
後書:地球温暖化防止のCO2排出削減は不運不幸が原因の死亡率を下げる…日本発・新進化論を
特別コラム天使の分け前 経由の四コマ小説で草を食ませれば拡定理論の応用で発電機のスペックも
現在・近未来・未来と設定は楽ではあるが部分使用を禁止するは人道優先な連結総合システム技術ゆえで
使用を許可するは民生用技術のみの使用を守れる国(拉致誘拐を含むテロ支援疑惑が犯人逮捕と人質解放
で解決 又は一定の年数無く且つ核拡散防止と核削減に率先協力的及び地球温暖化防止推進国のみ)と
使用制限をつけるは知的所有権者の哲学であるから我慢に我慢を重ね待って この時期に
このような戯曲の表現方法をとった…普遍の平和友好国の拡大に繋がる楽しみな世の勢いは
不文律の国際法に依ってであり中空の棘の幾つもが取れ心が電解される如く電気の芯化論と面白がらせる
                      (発想後20年めの'09/10/17記'10/1号('09/12/23)掲載)





余談:平成に入って数年がたった頃の或日 非当該省の幹部席に突然呼ばれた
経歴も書面で所望との無礼な態度に第六感が働き態と半紙に筆書きで持参した…
感は当った マニュアル人間そのものの不愉快な横柄な態度だった
しかし自由書式で生きてきた者にしか出来ない事があるは当然で何事の企画予算も民間資本で
且つ自立的に やっと自費を稼ぎ始めた頃から自身の自由取材費は総て自費であったが その陰湿な
連中から資産を騙し取られる学習を余儀なくされ好意的企業には関係を断切れと圧力がかかり
貸焦も仕方なく自費を補う各個人からの借財も独自的に取材を続ける事はマニュアル人間には更に
不思議であり彼等煩悩の少なくないが努力し超難関有名校を出てキャリヤにやっと成った
頃には発想力なえ肩書きだけによる付き合いや書いた物も他に類似する お調子政府委員では
限界がある可哀想だが異同な大小コップの中の争いや御猪口の中の争いやら異倫コップ同士の
闘争だらけの隣里で その自身の泳ぐ如きな判断には皆にも世間にも落とし穴が付きまとう
本来心有る者なら人を呼び出したりはしないで出向く…これも判断の甘さであろうが
日頃の言動より垣間見える陰影は反日の本心と想像できる紛れ込みかと其の以前から感じていた
だが当方現在も その他 類々の自己中な噂や関係者の顔した無関係者は実は妨害者たりうると
存在する故の危険な状態は終わっていないかも知れず しかしネットは確かに新たな犯罪を
発生させているが其れから守るべく以上の恩恵もある例えば悪意を挫(くじ)く如きの
自身の判断による様々な開示がある 生きている限り更に考えるべき事すべき事はある
第六感が働かない時も誰も自分を助けてくれない時も悲しいくらい臆病になれば死ぬ事はない
補足:悲しみの少なからずの先達が警鐘する科学・芸術も「不本意の転用使用されるな」に従えば時に
速やかに時に数10年の思慮を 経過中の例えば「福袋 襖の虎」の"簡易高速マニ車発電機"本体を
商道徳も低い国でコピーされては意味の無い特許申請をしないままブラックボックス方式と
特殊生産方式で多国籍の国際企業連合の幾つかに何れ生産させ発電機の使用法全体に
知的所有権者自身でルールを決める事で悪意より守るべき用心がある
生産に入らぬは未だ国内外さまざま不道徳ゆえだが判断は我の気分で好いであろう例えば
路地裏の魔女\三百歳は千年会議準備憲章の宇宙膨張説安心解明に応用できる拡定理論を
使い未来予測を出来るだけ正確にしておけるから意味がある 路地裏の魔女39花の物語り
とてラップは簡単さUや蕾や彼の日のクロアチア人等々通るに花は咲く如く福袋 襖の虎
の源に成る汎用吟遊詞を 武器を持ち込んでいると疑われた事のあるギターケースに本物の
ギターを入れ世界を取材中に歌って周り悲しみを知る幾ばくかの人達に心のエネルギーを
少しは与えられた時代もあったからこそエネルギーの高能発電機供給が どれ程の展開に
成るかは我が一番 気付いている(10/06月号掲載余談分を移動し8行追加)

蛇足:マニ車発電機其の物は独裁国や国粋主義国等にコピー生産させない為の追加設計以外にも
   一松式長寿施設の長寿研の妨害者等内外の反一松から身を守る為にも現状は未完成常態!!
   外国人取材に独裁国等の異常な制限と重い罪や独裁国等のコピー技術を高める合作支援の
   日本企業に紛れる労使や勝手放任の国内での他資金を脱税連動させぬけぬけの個人宣伝や
   殆ど罪に成らない取材情報や記事を広告で売る所得より多い財産者に文句言わぬ時代ゆえ
   我目の黒い内にマニ車発電の長寿施設を自由世界に広ぐも摂理なり(この6行 13/11/23記)









暫時(しばし)も休まず 鎚(つち)打つ響
飛び散る火の花 走る湯玉(ゆだま)
鞴(ふいご)の風さえ 息をもつかず
仕事に精出す 村の鍛冶屋

主(あるじ)は名高き 一刻親爺(いっこくおやじ)
早起早寝の 病(やまい)知らず
鉄より堅しと 誇れる腕に
勝りて堅きは 彼が心

稼ぐに追いつく 貧乏なくて
名物(めいぶつ)鍛冶屋は 日々に繁昌
辺りに類なき 仕事の誉(ほまれ)
鎚(つち)打つ響きに まして高し

誰も明日を憂う事なく今日を実直に働き続けたいものだ
崇高な規範で弛まぬ努力の時代に信用された謙虚な井戸塀と木っ端の
政が選定した唱歌「村の鍛冶屋」より

















































iiii おなら殺人事件考 iiii

@何日も何週間も注意深く虐められっ子の孤独を見据え…とうとう
怒った学年主任「そうやって段々と心が転げ落ちて行くのです…
悪魔の心に気がつかないまま突然虐めっ子になるのではないのです
うっかりした そこまで気が回らなかったも 簡単には許されません」

「○△◇▼×(意味不明の反論のつもり)」

A「心を追い込んだ者は殺人犯と似たり寄ったりなのです表情が少し
暗いから行動が遅いからと親が格好良くないから煩(うる)さいからと
話の輪に入れない食事のテーブルに入れないのは どうでしょう…
下らん恥心で他人の おなら どころか自身の おならまで他人のせい
にする者がいます…自分の身代りに孤立させるとは…卑怯です」

「×○◇▼◎…(意味不明の言い逃れのつもり)」

B「人の行動や言葉を好き勝手に独楽のように回し日頃 自己中心的に
暮らす者は味方を得て他人を攻撃しているように見えて何(いず)れ
見据えられた味方からも非難攻撃される時が来るのです 其の時に
反省しても相当に自分自身の心も傷つき痛みも大きく…覚悟なさいよ」

「○▲▽□×…(意味不明の対話のつもり)」

C「ヒステリックな対応はいけません思慮浅く切り返すのもいけません
教室の子供達は預かった以上全員担任の子供なのです学校単位では
全員校長の家族なのです学年は担任も含め私の家族なのですが…
○▲▽□×等と うだうだ反論したり言い訳じみた話は止めなさい
最後まで話はキチンと聞きなさい考えなさいタメ口は止しなさい」

「ごめんなさい…」

「…因みに奈良の街道は旅人の為にも果樹の実を自由に食べさした優しき
時代ありて出物腫物ところかまわずの『高貴な香(かぐわ)しき奈良の匂ひ』
あり だからオオッ奈良鳴らす"おなら"すと言ったと思へ紳士淑女の人が道」








気付かぬ内に余計な一言を放ってはいまいか

相手の話の上げ足を取る癖がありはしないか

人の容姿を指摘する発言をしてはいまいか

これくらい大した事ではないと勝手に思ってはいないか

人が傷つくのは些細(ささい)な事から始まっているものだ

デート中に相手の親の事をああだこうだと問うてはいまいか

相手の小さな仕草ですら嫌になったら明日は自分が嫌われると思え

昨日は問題なかったのに今日は同じ事で駄目と気づいているか

どうせ思い込むなら痘痕(あばた)も笑窪(えくぼ)で楽しい仲

大量早口の会話も相手次第で好きもいれば嫌いもいる

時と場合で言動の意味もだいぶ違うと誰も指摘していないのか

ソドムゴモラの摂理はたかが言葉の盗みから始まるを知れ

人は其々(それぞれ)に間合いに気遣いながら生きるもの

余談:現代禁酒法の国がある 現代禁煙法の国がある
麻薬類に緩やかな国がある 街中に国旗掲揚無い国旗法の国がある
   暴力を煽り混乱を煽るに緩やかな国がある 道徳無き立法国がある
独裁を当然とする国がある 暴力団や工作員に緩やかな国がある
後書:おなら禁止法が我国に存在すれば常に御笑いの対象か
善は基本的に根っからの不道徳なるものに対しては何でも
法を当てはめるは可能であるが近頃は立法府の責任である
議員数に司法府が口を出すでしゃばりをしても 適用法が無い
からと強くない善人には泣寝入を薦める臭い話しが罷り通る
誰でもが常に状況判断が出来るものではない体調次第か…ぶ〜っ…失敬
おんや許せぬ悪戯か怒りの市民か…国民の法は白日の容疑を晴天と裁く
も安心安全は普遍の価値観と道徳により守られる('10/11記'11/11月号掲載)



付録コラム『出生率向上スウィッチ』

其々の国には其々の御国事情有り
人口を減らすなら男女平等の一人っ子政策が有効だ
人口を維持か増やすなら男女平等に男系家族か女系家族が有効だ
男系家族に第一子が女子ならば第ニ子には男子…が生れよと次々に希望する
女系家族に第一子が男子ならば第二子には女子…が生れよと次々に希望する
更に正確なる平等なら第一子を男女平等に嫡子とする方法は間違いで
民主主義的平等なる嫡子は子全員から男女平等に親が選ぶ方法も有れば孫も
含め家族親族会議で選ぶも更に民主主義的か…出生率とてスウィッチ次第である
が歴史は妥当なところで未来へ進化させて行く横の線の男女平等に縦の線を編出すと
次は女から派生したから男に乳の残照があるのだから男も子を産めとなるか
単純技問にあらずと想像の未来科学を多産もDINKsもある現在に妥当性問う
無理も無茶も存在する国内外情勢を無視できない家系も有りや
男尊女卑ではない紳士淑女の民主主義国ならば男系家族で第一子の努力頑張りに
期待するのも ややこしいトラブル防止になる是は法でなくスウィッチの問題である
男系家族でも事情により女系で女系家族でも事情男系で時代の波を乗り越えて来た
余禄ではあるが勤皇の藩籍士で天領の十人組組頭が維新の功績により他の藩籍家老職
全員と男爵に推挙されしも病弱な幼女ただ一人が嫡子の家ではと泣く泣く御辞退した時
「家系に せめて娘が もう一人居たら」と嘆いたは桓武平家長崎氏の唯一の生残り血統で
斜陽斜陽の時代でも子供の食育には厳しく貧しき食卓でも「ぼうじょ(魚の大和言葉)」と
云い必ず青小魚は並び薄切りの奈良漬が添えられたは食事中に おならはするなとの
戒めでありキチンと噛んで食べれば腹中にガスは溜まり難く食後の放屁も少なく
栄養の消化吸収も良く其の直角正座で食事中の冷静さが脳の発育にも良く其れ等は
スウィッチ其の物であった只スウィッチすら使えぬ事態は繰返すかも知れぬから御用心
御要鎮 良いも悪いも一つ一つの結果に報いがハッキリした歴史があったが現在は…










あ〜 あ〜 あ〜 あ〜 あ〜 あ〜

あ〜 ちょいと出ました三角野郎が
四角四面の櫓の上で
音頭取るとは おおそれながら
お国訛や 言葉の違い
お許しなされば おお勇さねぇ〜どっこいしょ

あ〜 またも出ました音頭取りが
歌はききもの 踊りはみもの
祭太鼓は はやしもの
お国訛や 言葉の違い
お許しなされば おお静めぇ〜どっこいせっ

あ〜 さては見間違いなされたか
空に逆らう 祭り毎に
山もつなみと 人おそれ
お国訛や 言葉の違い
お許しなされば おお鎮めぇ〜どっこいしょ

あ〜 さては聞違えなされたか
ノストラダムスもギロチンほどを
我は知らぬと 海砂漠
お国訛や 言葉の違い
お許しなされば おお諌さねぇ〜どっこいせっ



何故か八木節で河内音頭でソーラン節でも
謡えるが同じ吟遊詞で唸ると習練され
摩訶不思議と心地良く腑に落ち着くもの

一首: こっくりさん 一座の気持 こっくりさん(下の句は各位御随意に)














































____ 踊るカウンターA ____


@ビルの屋上で少し大きなコンクリートの塊を
中年のドイツ人が金槌で叩き割り破片を男に渡し
「有り難う…」と一言って微風吹く空の彼方に目をやった
受け取った男は黙って手の中の破片を見て微笑み辺りを見回した

Aコンクリートの破片を貰う少し前の都心の和風高級カフェ
男が会談の記憶を亡くす程度の毒を盛られても記憶し続けたのは
産まれつき良くも悪くもある特殊な体質のせいではなく日頃のメモ魔が幸いした…

東京に幾つかある不夜城街の一つ当時珍しかった24時間の普通のカフェのカウンター越しに
ベルリンのコンクリート壁を壊している群集の映像を見ていた男は以前毒を盛られた時の不快な
閉塞感を暫し忘れていた…各仕事期間に数年以上の差があるがグランドデザインは1人で表現発表
するからこそ総論賛成各論反対と成らず無茶なく連携できる複数の企画を抱えながらも 盗み見され
つまみ食いされたり破壊されたり幾度も煮え湯を飲まされるような妨害を受けているゆえに
同じ月でも其々の居場所により とても月光煌くと感じる時の気分爽快は例え様がなかった…

B壁の崩壊から数ヶ月後も東亜系を含む黄色人種だけでなく日本人然とした者や
あきらかな(旧)東欧系を含む白人の尾行も相変わらずだったので
ロシアや仏やイタリア等幾つかの国の大使館へは男は資料だけを届けた

米国へは直接大使館へ挨拶する為に出向いたが其の時 大使館敷地に入って領事部入り口を
横に見ても男の尾行を続ける中年の男の姿は文化人の男の目にも明らかだったが
外階段上の大使館入り口を入り海兵隊衛視が立つ荷物チェックと訪問受け付けカウンター上の
窓ガラスを凝視したが映っていたのは外階段と其の後ろの庭と壁だけだった
「(尾行はここまでは入って来れなかったようだが敷地内に簡単に入られるようでは
ここも安全盤石とは言いきれないな)」と受け付けカウンター裏のモダニズムロビーの
ペールトーンのアームソファーに座し予約人が来るまでの一瞬 安堵と不安が交錯した・・

Cそして客観的判断の紳士淑女と信頼される英国の大使館へは
敷地内の如何にも英国風な落ち着いたブライトトーンの大使館員家で
ダージリンティーを頂きながらモニターを必要とする理由を吶吶(とつとつ)と説明した・……・
その家の隣室のダイニングにいた家族には申し訳ないと思ったが互いの身の安全の為に時間を稼ぎ
夜遅く館員の家を出て大使館員から聞いたとおりに薄暗い裏木戸から出て路地裏を歩きながら
…長い人生では人は立場の違いはあれど幾度となく必要にかられる事象に出くわすだろう
問題は気付くか気付かないかで気付けば誰もオリジナル企画の立案者と成りうるもの
男が文化人としての企画者ではない この10数年前 モスクワ経由の飛行機内でインド人青年の悲しみを
感じ その無意識悪の存在を気付かない人達に自覚を促したのが最初の企画だったのかもしれないと
あの自信に満ちた眼光鋭き自身や出遭った人々を思い出していたが程なく後ろを見い見いしていると
段々と増殖中の ずるく卑怯で紛れ込んだ調子者を跋扈(ばっこ)させている世間に目を瞑(つむ)り
時代に奉仕する意味があるのかと歩き疲れては曾祖父や親父達がしたこと得たこと その先祖から
  受け継いだ損な敏感敏捷(びんかんびんしょう)の心構えゆえかと自らを重ね合わせていた
所詮 自分も そこいらに転がる石っころなのだと…時代の要請に人が人らしく生きようとすれば
何の感慨も無い方が楽だ そこいらの小さな石っころに成るのが楽だと心の鎖を重く感じ
自覚していたような巌と成れるのは特に運の良いものだけで多くの人々は小さくなって後は
踏まれ砂粒と成り土と成る 幾年幾10年後も幾つかの節目を通りすぎれば我も末路は砂粒と
思いつつ…外国の炭坑夫が御守代わりにすると貰った小型棍棒を忍ばせた書類鞄を背中に
担いで夜道を闊歩(かっぽ)し 盗聴器の付けられていた自宅コーポラスへは2度と帰るまいと
眠りと歓楽雑踏の隙間の暗くならない夜陰に今宵の塒(ねぐら)を求め溶けこんで行った












後書:時代の荒波を本意にあらず被った たかが文化人だが史実も重い省略を含むと小説となる…
例えば露の経済発展を日本方面から遅らせようとすれば領土問題等の解決を妨害すれば簡単なように
当時は米露を争わせていたいと考える人々がピークであったが今はいないとは言い切れない…小説で
  …人は誰にでも状況の違いはあるが自身に重要度の高い節目節目は避けて通れない自分史がある
                                ('09/05記'09/09掲載)
余談:「革命戦争の結果ウクライナの海軍基地を得たのだとか第2次世界大戦の結果日本の北方領土が
露国領に成ったと旧独裁覇権主義を懐かしむ一部の大衆受けを狙った発言をしなければ成らない程
政治的脆弱で古びた露国ではないであろうと言える確固たるものが見えて来た…在日米軍ですら
共産党ご都合主義派と其の友党テロリズム派への備えを除けば縮小の方向…
例えば日露の平和条約を結べば露はNATOのメンバー国として重要な国と成っているであろう」等と
文化人の男が今 露国大使館へ伺うならば針葉樹の壁がシックなロビー奥の
綺麗な窓カーテンがあるビビットトーンの小部屋でロシアンティーで一息つきながら
道義的本題の序(ついで)の小説で余談を話しているかも知れぬ

一首: 国民の たゆまぬ努力 それぞれに(下の句は各位御随意に)

アフガニスタン特需:桶屋経済学では特需への投資金は全額帰らぬものだが
才能に反比例する欲深き代表格の麻薬シンジケートを含むテロリストを撲滅し
得られる文化施設等や農業復興や中小産業革命的拡大はアフガン内国だけでなく
全世界的に思いも及ばぬアフガン特需を生む(関連してアフリカの角にあるイエメン・
エリトリア・エチオピア・ソマリアの沿岸地域に海賊監視所と半農半漁の試験場建設)
しかも資金はある在日米軍への思いやり系全予算額とインド洋上給油作戦予算全額を以後
ゼロにして得る全額と政府投資責任ファンドよりの資金で特需とメンテナンス期間は賄える
路地裏の魔女(38)LAGより繋ぎ読めば中途半端でない国家的特殊支援と特需(要約)から
経済薬害誘因の自殺者を半減させる事にも気付くであろう 尚 日露をX式で解決するなら特需2つ
更に米国政府と内外官民が全保険業低額医療保険部門への投資で会長社長と部門責任者には政府委員を
米国人未加入者には義務保険の安心をで持続的努力は特需に似た世界的高度成長景気を生むであろう
が遅々として進まない地球温暖化と無関係ではない色々な感染症対策とて世界の縮図である米国の
医療システムの窓口で多くの国民を医療から遠ざけたままでは何処にでも入り来る危険に対処できない
尚 軍人や海上保安官や警察官・消防士・政府農業・建設協力隊員は危険手当ある程 当然危険でも
要備え(外国からは麻薬情報収集専門の中央アジア連帯軍参加も可能だ)テロ支援者投降促進期間の
一部を和解期間と呼ぶを王室が黙認するは蛇足か否や…様々な対処・予防は可能と説く人 今は天の目

一首:たちまちに 天が残した 獅子衣(下の句は各位御随意に)























































≠≠≠≠ 路地裏の魔女37江戸三開城 ≠≠≠≠



♪薫風香る若き海が夏風ぇ〜
入江を越えて松風とぉ代る変り身ぃ
涼しげな〜江戸の草木を喜ばすぅ〜
『かかさまぁアレが千代田の宮城(きゅうじょう)で御座います』
『…生きているうちに観られるとは…
嗚呼 孝行息子を持つ私はホンに幸せもの』

ビュ〜ン ビュンビュ〜ンと
幾重もの風薫る東京城の黎明期
日比谷の入江が黄金垂れる千代田間近に
迫っていた頃の ささやかなる風情を御話し申し上げます

パンパンッ(扇子で演台を叩く擬音 以下同)

江戸開城と言えば明治維新の其れがあり
太田道灌の子孫から当時の新田源氏徳川家康が引き継いだあれもある

パンパンッ

処が太田道灌以前に江戸重継が築いていた館も
東京城の始りといたす事が出来ますならば
そこには もう一つの開城が存在するのであります

パパンパンパンッ

では何故 江戸氏が この地に築城したのか 眺めが良かったからか
いや違う 其れは当時の混沌とした下克上の始る情勢を鑑みれば
櫓代わりの高台の淵に館を持ち背後を空掘に見立てた沢に囲まれ前方が
入江となっている天然の砦を城備えとして手を加えるのは当然でありましょう
ちなみに入江付近に居城する荘園領守だったが為に江戸氏と呼ばれたのか
入江口の地名に由来する氏名なのか定かでなし〜それは其れとして千代田 広がる所の丘の上に
江戸重継が最初の城の礎を築いたのであります

パンパンッ

A

重継と言えば桓武天皇の御子であられる葛原親王
葛原親王の御子であられる高見王 高見王の御子であられる平高望
平高望から平良文 平良文の子であり又 平将門の従兄弟である忠頼
忠頼の子 平将恒と続き其の孫 武綱の子で知知夫英彦命の末裔を
母とする重綱が起した秩父氏は
彼の九州渋谷流れを汲む東郷平八郎の先祖筋にもあたり
秩父氏と言えば平安時代に京の命を受け総検校職として
現在は荒川と名が変わった入間川全域に勢力を誇っておりました
そして重綱の四男である重継が分家されたが為に秩父江戸四郎とも
分家された初代だから初代江戸太郎とも呼ばれた家が誕生し
南の要として承安五年 西暦で言います処の1175年
平清盛が神戸に新しく港を開く時の無茶な其の収税や使役で国中が
荒れた年の翌年 不穏曇る頃に秩父一族の有力砦として江戸城の
第一次築城がなされ江戸重継の居城とあいなりました

パンパンッ

だが城には時代が進むと前・北条得宗家より領地を奪われ
江戸家が北条家より預かる支城として
城代の江戸氏が住まう館の扱いになっておりました

パンパンッ
しかも室町幕府の時代に入りますと江戸氏の勢力は前・北条家に
領地の多くを接収され家督がガタッと弱まっていました処に後の
鎌倉足利公方家と上杉関東管領家の争いで江戸本家は負ける公家方に付いてしまい

パンパンッ

してして彼の上杉謙信から数先代の管領家上杉顕定(あきさだ)の対等分家の執権にて
破竹の勢いの有力大名であります太田道灌に江戸城を明渡す事になりました
これが この一節で言うところの もう一つの江戸無血開城であります
ちなみに もし強すぎた道灌が主家筋から恐れられ暗殺されなかったら
北条早雲の台頭すら有り得なかった と言われておりますが
もしもがないのが歴史の信実であります

パパンパンパンッ

B

それから江戸城第二次築城の道灌 死後は一時 上杉管領家分家の居城となり
後・北条氏の支城と扱われ太田家が江戸城代の一人として就いておりましたが
彼の有名な豊臣軍の小田原攻めに連座して太田本家も
ご多分に漏れず時代の渦に飲み込まれて行ったのであります
更にもう一つの江戸開城で御座いました

パンパンッ

哀れ成り高名が故(ゆえ)の流転であります
しかし太田道灌の血を受け継ぐ幾つかの太田分家は生き残り
其の中の一家が徳川家姻戚となり旗本から譜代大名太田家として何とか再興し
又は他藩の有力者や豪商となり其の後の江戸城第三次築城や続く大改修を
見つづけたのでありましたが故に太田道灌の名前だけが
特に目立つ存在になったのでありましょう

パパンパンパンッ

更に更に桓武天皇から関東平家 秩父氏 江戸氏と続いた血統は
喜多見と姓を変え艱難辛苦の末に…頃は大阪と沖縄の昆布商人が
馬の目を引き抜く如く競い合っていた蝦夷…其の遠隔地故に
一大拠点を函館藩と揶揄(やゆ)された天領に勤番し一時は総取り締まりの任にあった
松前藩の宿老として幕末の五稜郭と呼ぶ函館城の開城に関りながら
又 清和天皇から摂津源氏 太田氏と続いた中の
分家の一つが薩長土肥連合の鍋島太田家として中核を担い
烈風吹きまくる明治維新に関りながら明治天皇御入城前の江戸開城と函館開城を
桓武天皇末裔の江戸氏と清和天皇末裔の太田氏の
両家が血統も見守っていた事を付け加えさせて頂きます

パパンパン

C

してっ幕末維新の江戸城明け渡しで御座ぁる〜
『江戸の御城は広うおすなぁ』
『…西郷さんも そう思われるか』
『岩倉さま山岡どん二条の御城より ちぃとっばっかし広うごわすなぁ』
♪そこに 小柄ながら凛とした方が参上してぇ一筋発すぅ〜
『広いと言うても天の心の広きがおさまれるかぁ〜
蝦夷から琉球まで 弁(わきま)えた人々が信じる御旗は
人が道なら何処へでも〜 天が城とは この神衆仏衆 日の本すべてと存知られぇ〜』

パパンパン

脇に一言それますが山岡とは誰あろう
京の治安の為にと彼の新撰組の前進である浪士隊の結成に参画するも
そのやり方に納得がいかないで逆に潰しに掛かった信念が志士の小野鐡太郎高歩にて
彼が時代を読み直し結局は江戸無血開城を官軍と幕府軍に根回しした張本人であり
後に侍従にまで転身した鞍馬天狗のモデルと噂された飛騨の大天狗の異名を持ち
其の明治の大御心をして「最後の侍」と言わしめ人生幾度も生き抜いて来た山岡鐡舟その人とて
二条より一本筋の通った時の総司令官とも言うべき三条実朝卿には叶わなかった・…
・…ウッホンッ

パパンパンパンッ

さてさてぇ〜この江戸三開城の総べてが無血開城で御座いました

パパンパンパンッ

時に吹く風はサラサラ〜
サラサラ サラサラ サラサラと時は現代に戻り
二十一世紀の東京に涼風を生んでいるのは
昔より入江 川風 涼を納めると申します数百年の山吹の里や
町並みが如何に激変しましょうと今に来て未来に向う千代田 数千年の風道が
もう変わらぬ万世一系の緑の主に安心集合し
 いつも天然に気付かぬうちに教えられている人知が
時に揺れ戻させる吹き流しに守られているからであろうと存じ上げ奉ります・…
♪これにて講談 平成が江戸の風通し〜 御清聴 有り難うぅ御座いぃましたぁあ〜














一首:あおによし 江戸の盛衰 薫るなら 風よ通れ錆びの大手門
一首:いにしえの 平家に下りる 天つ風 滝を通りて濠から広ぐ
  
宮城(きゅうじょう):皇居 宮殿 御所 国事御司 日本御田御学門司 御養蚕司
  御苑公園含め東京城 千代田城(江戸城は愛称)
  正月一般参賀時に誰でもが徒歩か車椅子で渡られる二重橋
      首都域をカバーする空気清浄機能を持ち明治に始る世界初の動植物の為の里山サンクチャリー
皇居外苑から東御苑を通り北ノ丸公園 千鳥が淵へと続く散策緑帯ゆえに野鳥に捕食され難い昆虫群
国宝重文化財保管修復含む書陵部 尚蔵館 借景千鳥が淵対岸 古品種果樹新園
山岡鐡舟(やまおかてっしゅう):小野鐡太郎高歩(おのてつたろうたかゆき)
飛騨郡代の子 武芸者 幕府若年寄格 庶民派の子爵として天寿全う
後書:流石に この項は取材や青年期迄の勉学では執筆構成編集は叶わなかった
考証の為にホームページ「宮内庁」「大名家系図」「華族系図」「江戸城」の文献を参照した
            ('07/10記'08/5前掲載)
追記:ネットの特異性は掲載時に追加可能な処である

追首:通じぬは 青葉病葉 路ふさぐ バベルの塔を天引く天下
追首:目に映る 天下平等 葉桜も 草履大尽 下駄小僧とて




























































oO○ 踊る遠近 oO○
(再掲載)

@ファーゴ 街外れの住宅街
「ハッ ハッ ハーッハーッ ハッ ハッ ハーッハーッ」初雪の降る朝
其の日本人留学生は裸足でランニングをしていた 昨夜泊った友人の家が
建つブロックの回りをもう何周したのかも分からなくなっていた
道着の下にトレーナーを着ていたせいもあって身体はオーバーヒートぎみ
だった 学生は小学生の時結核を患い日本の学生の時には火炎の中で
熱風を吸った体験が遇った為に異常に呼吸器系に用心していたから
小心者の学生は自分でも無意味と分っていても余計と思うトレーナーを
着ていたのである それとはチグハグの雪中の裸足は近辺の人々には
異様に映っていた・・・・

A家々の団欒と祈りの頃 学生センターの電話
「・・あっはいっ・・居ますよ一寸待ってね」受話器を置いた職員がマイクで
学生を呼ぶ「・・・・おーいっ起きてるの寝ているの以前うちに居たアハリ
さんから電話よ・・起きてるの・・」 だらしなくソファーに掛け真っ赤な顔
してアイスクリームを肴にアルコールが薄い超ライトビールをチビリ
チビリやり乍らホールのTVでニュースと終日流される軍への
ギャランティーCMをボケーッと観ていた学生がオットリと振り向く
「は〜いっ僕は此所で〜す 今行きま〜す」「其の電話よ」「どうも〜
皆様の僕〜です・・よーアハリ暫く そっちはどうだ」「知らない人ばかりで
気疲れするよ・・・・・・少し辛い思いをしている」 疎らなホールの中で奥の
アームチェアーに深々と腰を落とし一人分厚いペーパーバックスを
読み耽っているブロンドの頭を見つけて「・・そうかー・・丁度ガブリエルが
何処かドライブへ連れてってくれって言ってるから近いうちにドライブ
がてらファーゴへでも寄るかな・・」

B街で人気のメキシカンカフェ
ガブリエル「何だよーアハリの妹は兄貴に似てなくて美人だと言うから
付き合ったんじゃないか人妻だ何て言わなかったじゃないかジャップめ」
日本人留学生「クックックックッ・・そうか 悪ぃ悪ぃ旅は多い方が楽しいから
・・でも美人だったじゃないか」
ガブリエル「そりゃそうだが・・くそーこの○×△野郎」
アハリ「ガブリエル 済まないね」
ガブリエル「いゃいやアハリに言ってんじゃない気にしないでくれ
  この○×△野郎の日本人に言ってるんだ」
アハリ「それにしても電話した週に早々と この遠い転校先まで来てくれて
有難う 祖国での革命の余波の大使館人質テロ事件で肩身の狭い思いを
していた我ら兄妹に・・自信をくれて・・何と礼を言ったらいいか」
日本人留学生「・・いや わりと近かったよ偶のドライブもいい息抜きになる
・・それに僕らが自信を届けたんじゃない 革命が嫌でこの自由の国に
新天地を求めて遣ってきた君等が意思を持って自分の立場を見詰め直した
だけさ・・殆どの事が自由に手に入る知識と自由な思考で君等が頼りに
される時が決っと来る・・この国は地球の縮図其の物だ そうだろう日本人や
スカンジナビアとコラのラップ人と顔や酒の酔い方がソックリの部族が居る
ネティブアメリカン 恐い盗賊バイキングや泣き虫夜逃げのメイフラワー号
や象牙海岸からの素朴な奴隷以来の世界中のほぼ総ての民族の坩堝
それがアメリカだ・・」
アハリ「・・分かっていたんだが自信がなかったんだ・・ 心から感謝するよ」
日本人留学生「礼を言われる程の事じゃない・・それに此方こそドライブイン
代わりに泊めてくれて有難う ・・所でそろそろツインシティーヘ
戻る時間だガブリエル」
ガブリエル「ちょっ一寸待ってくれ あの娘の電話番号 未だ聞いてないんだ」
日本人留学生「やれやれ あのウエイトレス嬢独り者ならいいがな」
ガブリエルとアハリ「・・・・・」

C三三五五のキャンパス広場
ファーゴから戻った日本人留学生は相変わらず何時もの憎まれない調子良さ
である 偶々寮が隣のアラブ系で冬が来ても夏服の上に重ね着している
留学生に声を掛けている「おーいっアブハドゥラどうだ今夜もディスコへ
行かないか」「うっうんっ・・」「アブハドゥラ人生のモットーは」
二人一緒に「楽しくなければ人生じゃないっ」
何時もの週末の下校時間そのアラブ系で背中を何時も丸めている留学生の
隣国から来ている留学中の王子が一寸遠くから其様子を無言で眺めている
何時も同じ日本人留学生がアブハドゥラを誘う姿を見ると何故か安心し
徐に高級車で下校するのである・・立場こそ違え同じアラブの留学生として
どちらかと言うと気の弱そうなアブハドゥラの事を気に掛けていたのである
しかし留学中一度もアブハドゥラと一緒にお茶すら同席する事なく帰国した
王子は其の後の月日の流れの中で折につけ あの日本人に出来て
自分に出来なかった事を思い出すのであった




一句 : そう言えど 岩の上にも 花は咲く
狂歌汎声 : 少数派 革命起し 人おさゆ 多数派は看る 改革の先


後書 : 小生エネルギーの絶対不足故新鮮みなきストックの中から
悲しくも時流に会うものを掲載す         ('02/3更新)

追記 : 自然治癒力弱き故あの8月15日以来PTSDシンドロームを共有し続け
若い者にも煽る如き老人 最近でも遠い遠い空の彼方に心在る事
理解出来ない訳ではないが時代の変化に気付くべし対処方法として緊急時
には先の大戦がなかったと一時的に考えて自分の世界から出てみる
それとは時代も状況も全く違う二昔以前の事が最近の事と何処か似ている
と感じるは小生のみか小生如きの下手な踊りが何になる・・小生如きの若き
頃の友情が何になる・・小生如きの改革的景気策が何になる・・小生如きの
プロジェクト経過説明が何になる・・小生如きの細い足を引っ張って何になる
余興8 : 今時 地動説はガリレオではなくコペルニクスとは周知の事
知らない者も居るのかダーウィンの進化論が合法的不道徳と言われるのは
キリスト教の創造主に対する冒涜ではなく他人の研究を何時の間にか
ダーウィンの説として摩り替えたから・・聖域なき改革が本当に実行される
事が望まれる・・努力した者が報われる世にならないと出来る者が働かない
会議は踊るの蛇足:対岸の火事だから火のない所で消火活動してくれと言う
妙な類や鎮火前に消火時間限定と吠えたり放火犯に寛容な国に陰で尻尾
振る不思議人が居る国は何処だ・・煙が出ている前で根回し根回し猿回し
初期延焼防止のモラルは何処行った・・やっとバケツと水鉄砲持参とな
♀¥♂野郎め ピュッ平成11年秋頃より著しく表面化した合法的不道徳者が
類が類を呼び染まりゴロゴロ跋扈す最近の日本と思う中身ある真の多数派













〜〜〜〜怪談・まっとう伝〜〜〜〜
善人には怖くない一寸ラブ・ホラー

その日は沢つたいに生あたたかい浜風が強く吹いていた
「ハハハハッ」「桜さま待って」「手を」「フフフッ」
窓を開けた車が谷に沿って伸びる林道を駆ける
「何か聞える」「・・山彦かな」
街から遠く離れた集落の民宿前に駐まる車
「やっと来られましたわ」「ここがあの集落か 風が違う 気持ちいい」
外廊下の日溜まり 老婆を真ん中に掛ける二人 お握りを食べている
「ガッコもつまんでくんろ」「美味しい」「うんっ」
「あれはな この地が満月五藤の里と呼ばれとった頃の事じゃ・・・・」

新月家 馬回り役 月白兵左衛門次男 桜之助は文武に優れ部屋住みのまま
では惜しいと隣接する満月家 物産方小頭の吉行采女の養子と成り歳月が
流れた鍛練中 沢に迷いし小菊の香りの如き可憐な娘を助ける 名を
比古代と言って 郡奉行五藤帯刀の側女であった 暫くして城下で
出会った二人は自然に人目を忍んで言交す仲と成る 家督を継いだ
桜之助は物産公事方と成り五藤家へ 娘比古代の申受けの話を進め
これは良縁と両家を挙げて後押しをしておった所 五藤家の縁戚筋で陰の
実力者と噂される横目支配 九本木三太夫より難癖が出 その内に桜之助
が町家の娘おたまと出来ているとの瓦版がまかれ 二人は引離されそう
になり 又 お勤めの方も江戸物産問屋の不正入れ札に関わっているとの
投げ文があって 桜之助が新月の内通者と書かれていた 何かにつけ上役
からも同輩からも蔑視される様になった桜之助へ「新月の出でも拙者は
友」と耳打ちする者が現れた時 逆に疑心暗鬼は極に達し 居た堪れなく
なり養父采女と許嫁比古代に「暫くの間 他家へ離れる 必ず戻る」との
書き置きを残し新月の実家へ 自暴自棄に成っていた桜之助は不用意
にも新月家の重役で お組頭 大竹監物の口添えにより 年期の物産方
小頭並に取り立てらた それから気掛かりな比古代と密会する為に
示し合せの国境へ 向かう途中 街道脇の御堂の裏で用を足していた時
見覚えの有る満月の者を従えた頭巾の武家二人が馬を下り辺りを
気にし乍ら御堂へ入って行く 「それでも友」と言った者が従者と
思い出した桜之助は其不快感につられ御堂の下へ忍び入り床下に耳を
あてる「・・・これで新月の物産方も栄え 家中の放漫財政も一息つく
であろう」「何の大竹の御前こそ これで侍大将いや執政家老に成られる
やも知れませぬぞ」「蔓草屋からいつもの額じゃ」と包みの金を渡す
「三太夫 お主も栄耀栄華・・・囲いの女が居ったの たしか おたまとか
申したか 程々にな・・・これからも草の者と悟られぬ様励めよ」「ハッハー」
「所で桜之助はどうなっておる」「新月に都合よく抱えられたと聞き及ぶに
あっては 満月の重役共も この数年の不正は総て内通者桜之助が・・・
御前の筋書き通りですな」「うむっ・・桜之助は満月を恨んでくれて
いる様じゃ・・・では次の落とし者は 」「ガタッ」「何者」見つかったと
思った桜之助は多勢に無勢ととって帰ると 月白家では一族郎党が
集まって ・・結論は様子を見ると言う事に 様子見とは相手が上役筋の
場合何もしてはいけない騒動はなかったと言う意もあった 暫くは
外出を禁ずと親や一族より命令されるも我慢ならぬ悔しさがあったが
何より比古代の身を案じ桜之助は文を中間に託した その頃
満月の城下より昼夜歩き 渡しで海を渡り 約束の場所で夜霧の中に佇む
  比古代の姿 色々な事が耳に入っても桜之助を信じてここまでやって
来たのだが 刻限はとうに過ぎている 何も知る由はない 霧が晴れ
獣の遠吠えがした時 全身に大きな不安がよぎる「もしや」
  月光の下 涙に滲む半紙 文をしたためる比古代の清らかな顔
「父上さま母上さま  先立つ ・・・・桜之助様のもとへ・・・・」
一方 桜之助は一族郎党を守る為 病死の届けを出され
  月白家の領地の森深い窟牢で老いて死すまで
比古代への届かぬ文を書きつづけ・・・・た

「毎年この季節 谷間で男女の笑い声が響き渡るのは二人の霊と
皆 言っておる だから二人の御霊をここから二つ峠を越えた海に近い谷に
祠を祭ったのじゃが・・・・現世で結ばれなかった比古代と桜之助の
  ・・これが まっとう伝説じゃ」
「・・悪人達はどうなったのですか」
「昔から末路は決まっとお 語る値打ちもなかろう 話せば悪人を
喧伝する事になる ・・若いお二人に聞かせる話じゃなかったかのー
  南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏 南無ー」
「いえ感じいりました」「ハィッ」
「あの世で結ばれた事じゃろうと信じとる
生くるも死ぬるも まっとうすることじゃ・・」
「・・・・有難うございました」

浜風が治まった日の昼下がり 木漏れ日の中 来た道をゆっくりと進む車
「来て良かったわ・・お婆さんに会えて」
「良かった・・祠を守る比古代殿の子孫に語って貰えて」
「野菊があそこに」
車を停めて見詰める
「そこに桜草が」
「不思議ね桜草と野菊が一緒に咲いているわ」
「季節外れを歓迎してくれているのか」
「桜さま」
「比古代殿・・そろそろ祠へ戻ろうか」
「あいー」

一句 : とわえみち けだかきひとに こわさなし

記:現代に設定するとフイックションではなくなるので江戸期にした
 敵の顔した味方 味方の顔した敵 不安安心繰り返しの中で
  人は全うする為に真っ当に生きる つまづき乍らも
('00/3記)




南洋小夜  
(消え行く路傍情話 カップルでどうぞ)

怪しい光輝く 無国籍風のフロント
「よー。マスター。今夜一晩、頼むよ。」
「はいはいマカホーなかさん。予約、おたくのアシスタントから
貰ってるよ。」
「お二階さん、二名様ご案内ー。」
「おいおい、予約は、一名だよ。」
「なかさん。いーから、いーから。好い子入ったよ。ヒッヒッ。」
「何か、勘違いしてるよ。私は、今夜は、自分の家へ帰るよ。」
「なか。どーせだから付き合ってよ。頼むよ。お願いだから。」
「しゃーないな。ここいら最近、物騒だから付き合うか。」
二階の二人部屋 広いリビング
「しかし、此所は、凄いなギンギラギンだよ。草深い田舎に
突然現れる不夜城か。車、降りてから、ここに入るまでに何回も
引き込まれそうになったよ。荷ぐるみ剥がされるって感じだな。
いゃー恐かったよ。」
「これも、貴方達観光客が居れば必ずある気宇壮大な風俗文化の
お陰です。まっそう言うおいらも奇麗事いえる身じゃ無いが。」
「・・・俺は、観光じゃ無いよ。会社の研修だよ。研修。」
「失礼すました。出張者殿。お代官の案内も我々駐在の業務
慣例でごぜえますだ。・・・・この街で此所が一番のホテルですだ。
何でも、お申し付け下され。地獄の底までお連れしますだ。」
「えっ、此所は、ここのホテルの名前はヘブンホテルって
描いてあったよ。」
「・・・・」
「処で、此所はさ・・・あれ・・・」
「ギギィー なかさんマカホー。 貴方の友達 いい男。」
「そうそう之を待ってたんだよ。なかさん。俺達は、お先に
あっちへ消えるね。今晩は。俺、真面目な観光客でーす。パタン。」
離れた入り口に立つ黒髪の少女・・・・
「私は、食事して一人で寝る。だから、君は、之を持って帰る。
分かりますか。・・・・はいっ。じゃモアチップね・・之で。」
「・・・・」
「ルーッ ルーッ」
「一寸待って。何だよ・・・・私には、少女趣味は無いよ。・・・・そー
男も嫌い。私は、ノーマル。・・今夜はそんな気になれない。・・・・
一寸待って。君に換ってくれと。」
「・・・・はい。分かりました。・・・・帰ります。」
「はぃ。此れチップ。」
「いいえ。入りません。私は、貴方に何も上げてない。」
「・・・・・・・・」
「さようなら。」
「・・君。夕食まだなら付き合ってくれないか。いえっ。夕食に
付き合って下さい。」
「・・・・」
「時間を買います。君の時間を買います。御願いします。」
「・・・・・・・・いいわ。分かりました。」

翌朝の車中 「ブゥーン・・・・ 不思議だな。君を買ったお金でおいらが。
・・・・君に買われるなんて。・・・・変わった人だよ君は。」
「・・・・仕事休ませて悪かったわね。」
「夜のランプの下の妖艶な美女が、昼間は、誰だか判らなくなる
事は、よくあるが。・・・・君は、昼間の方がずっと素敵だな。」
「有り難う。貴方も変わり者よ食事とお話の一夜何て。」
「昨夜は、君が少女に見えたんだ。しかし、何故昨日マスターは、
街でNo.1になれる様な君に帰っていいと行ったんだい。」
「私がマム族だからよ。」
「・・・・あの少数民族の。」
「そう。・・・・このまま引き返してもいいのよ。」
「真っ直ぐだね。・・・・美人のお嬢さんは、好きだよ。世界の常識。」
「フフフッ面白い人。」
昼下がりの雑貨店で食事をとる二人
「ガソリン入れといたよ。お二人さん。それどうかね」
「此れ。美味しいよ。いやとっても」
「うれしいね。年に何人かしか外国人は寄ってかないけど
美味いって言ったのは、あんただけだね。」
「美味いけど、此れ何の肉。」
「亜細亜コブラだよ。お客さん。」
「うまーい。君、食べないのそれ。」
「どうぞ。」
「美味いっ。此れは、判る鯰の薫製だ。睡眠時間が短いと変に
食欲がわく。美味いっ。・・・・処で、お爺さんそんなに悪いの。」
「長くないわ・・・・だから親孝行よ。」
「親孝行。」
「親代わりで育ててくれたわ。族長で孤高の人よ。」
「そうだろう。君を見ていたらどんな人か想像つくよ。しかし、
何で又、あのホテルへ。」
「だから、親孝行よ。後は、車の中で。」
「うーっ、幾ら払えば・・・・悪りぃ。君、之から払って。ご馳走様。」
「叔母さん。ここに置いとくね。ご馳走様。」
「バタンッ・・・・どうして。族長ならお金に困らないだろう。」
「貴方には、少数民族の本当は、分からないわ。・・今でも・・・・
一言では言えないわ。少しの段段畑、小さな漁舟と観光客から
民族ショーのチップ・・・・・・・・そして末期癌のお爺様・・・・
絵に描いたような話よ。・・・・
私がお金を何とかするしか無かったの。」
「絵にならないよ。・・おいらの持ち金で足りればいいのだが。」
「お金は、もういいの。」
「何故。」
「私に出来る事は、お金で医者を連れて来るか。お爺様に
鏡部隊の士官候補の遺族を合わせる事なの。」
「・・・・ウーッ解らん。」
「昔、其の士官候補の最期を見てきたらしいの。その事を
遺族に伝えられれば。それで気が済めばと・・・・。」
「しかし、士官候補の遺族に成れるかな。」
「嘘が通用する人じゃ無いわ。感が鋭いの。お爺様。」
「じゃ・・・・。」
「貴方の様な人なら、お爺様・・・・。村は、もうすぐよ。」
「よしっ。兎に角ゆこう。・・・・ブゥオン」

村外れに立つ老人
贅肉の無い引き締まった身体
真っ白な坊主頭
其の顔には人生の年輪が深深と
「お爺様。」
「おかえりマポ。帰って来る気がしたので待っとった。」
「・・・・お体に障ります。家へ戻りましょう。あっ。この人は、
日本人駐在員の仲間さんです。私を送って来てくれたの。」
「始めまして。仲間と申します。サイ族長殿。」
「・・・・・・・・日本人じゃのう。・・・・サイ老でええ。」
「はぃっ。サイ老殿。」
「フフッ。サイ老でいいのよ。なかさん。お爺様に
気に入られたみたいよ」
耳元で囁く
「本当っ。」
其の時、遠くの木木の間から村人の視線が
炉端に座るサイ老と仲間
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・」
何人かの村人 手に山海の産物を持ってやって来る
それを軒先に各自吊るして、仲間をちらっと見て帰ってゆく
マポ それを大きい籠に入れて裏庭の井戸端へ
炉端の二人
「此所の目の前の紺碧の海は綺麗ですね。」
「・・・・・・・・」
「何が採れるのですか。」
「・・・・・・・・あれは、戦況悪いインパール作戦の撤退じゃった。
最後尾を守った後、本隊との連絡線を切断され、まるで
敗残兵狩りから逃げるようにビルマからラオスの山岳地帯を
迂回して同盟国のタイへ転戦転戦を続けている時の事じゃ。
少年斥候兵のわしを一人前の男として見てくれた
小隊付きの鈴木士官候補殿がマラリアに倒れて・・・・。
ジャングルに置いてきたのじゃ・・・・・・・・。泣きじゃくる
わしに向かって、『自分の事をよう守ってくれた。有り難う。
後は、隊の先導を頼む。年寄りと幼子の居る村での調達は、
控える様に、渡すべき物がもう無い。之は自分の最期の命令だ』
と。せめてもと小隊長が残り少ない手榴弾を渡して来たが・・・・、
別れ際の無理に笑ったあの顔が・・・・・・・・。」
「ぅっ・・・・・・・・」
マポ 籠を抱えて来る
「さゆ、ここに置いておきます。之はこうやって
少しずつ、よく焼いてから食べて下さい。
苦しい中からの村人からの気持・・・・ですから。」
マポ 離れた縁側へ座る 風に長い髪が揺れている
「士官候補殿は、わしと同じ補充兵じゃった。しかし、
高等専門学校からの学徒動員で来た士官候補殿は、わしらと
違い何でも世の中の事を知っとった。この人と一緒に居ると
戦争が嘘の様じゃった。」
「戦争が嘘の様。」
「そうじゃ。一緒に居るだけでほっとする様な。・・・・
無論戦争じゃ兵法通りでは済まされん。敵との殺し合いは、
当たり前だが、抜け道沿いの住人にも銃口を向けた時も
あった。敵か味方か。それが戦争じゃ。悲しいのう・・・・。」
「・・・・」
「・・・・作戦前の小隊が宿営していた民家の庭で兵卒だけの
酒宴をしていた時。各自慰問袋を開け乍ら興に乗ってきて
唄いだしたのじゃ『貴様と俺とーは同期の桜同じ偵察隊の・・』
そして、一人がこう言った『補充兵のサイ陸軍四等兵殿日本語
の歌は、上手く唄えないでしょう。代わりに首狩り族の踊りを
踊って下さい。』と周りもニヤニヤ笑って拍手しだした。
すると、民家の中から士官候補殿が現れて『サイが何か悪い
事をしたのか。図に乗って横柄な態度でもとったのか。不愉快な
事を言ったりしたのか。何もしていなーい。この中に破壊工作員
でも紛れ込んでいるのか。お前か。お前か。・・・差別は、許さん。
俺が相手だ。』と言って鬼になっていると、そこに軍曹殿が
出てきて、わしと奴等を殴りだしたのじゃ。士官候補殿が止めろ
と命令すると。今度は、小隊長が部屋の中から『候補。サイ。』と
呼ぶから、部屋へ入ると小隊長は、言った。『軍曹を悪く思うな、
軍隊は強くなくては成らない。そして、なりより規律が大事だ。
喧嘩になっても士官候補には、手が出せない。サイ一人が奴等に
殴られるより、軍曹に皆が殴られる方がいいのだ。勿論、私も
サイが悪くない事を分かって言っているのだよ。判るなサイ。』
と言うので、二人、敬礼して士官候補殿の部屋へ入ったのじゃ。
故郷からの慰問袋が無いわしに手紙の他は全部くれると
言うから。断ると、気持だから取っといてくれと言って、
ノートと鉛筆をくれたのじゃ。そして、一緒に入っていた羊羹を
二つに割って食べた。・・・・本当に正義感の強い優しい人じゃた。
何故か士官候補殿に其の手紙を読んで聞かしてくれと
頼んだのじや・・・・何故だか今でも思い出せん。・・・・解らん。
・・・・『拝復 ・・・・息災で励んでいるとの事、何よりです。・・・・
御国の為、立派に働いて・・・・・・・・それから、お前がお父様の
処へ先に行くような事になれば・・・・母も死にまする。・・・・』
途中まで読んで、検閲でどうして、この手紙をはねなかったんだ
と言って士官候補殿は、壁に向かって肩を震わせとった。
わしも、羊羹食べながら・・・・泣いた。」
「うっうっ・・・・・・・・」
「合った事も無い、お袋様に。其の時、誓ったよ心に。
候補殿は、わしが命に代えても守りますと。
其の後、二人で川で行水をした。そこで、士官候補殿が言うには
誰かから、からかわれた時は、君が代は、誰にでも監獄以外では、
平等だから歌えと。この歌を歌うときは、酔っていても
起立しなきゃ成らんから面白いぞと。・・・・そして言った。
我帝国陸軍の李中将閣下は日本民族ではない。東郷外務大臣
閣下は、朝鮮民族の子孫である。そして、有能なる陸軍斥候兵
サイは、勇猛果敢で誇り高きマム族の出身である。とね。」
「・・・・うーっむ。今、欲しい首相、いや非詭弁の道徳的指導職ですね。」
「丁度其の時、本隊の連中が大声で何か唄い乍ら酔い覚ましに
川にやって来た。候補殿が急にサイ歌えと言う。こちらが、
モジモジしていると、連中が軍服を脱ぎ始めたので、
下手でもいいからと士官候補殿が歌いだしたので、わしも、
つられて怒鳴る様に歌いだしたら。どうだろ。本隊の連中、
ふんどし姿で、直立して一緒に歌いだしたよ。」
「くはっはっはっ痛快ですね。ぐすっ」
泣き笑いの仲間

屋根の無い五右衛門風呂
「うわー凄いなー。あれサザンクロスですか。」
「そうじゃ。あの海の向こうで一番光っているのが南十字星。
あの西の方角に士官候補殿は、眠っている。」
「・・・・・・・・」
「・・・・今夜は、我部族の面影神が忍び寄って来たようじゃ。」
「・・・・はぁ・・・・」
周りを見渡す仲間
「あれサイ老。そこに、あそこにも
一面の花ですよ。・・咲いていたのに気付かなかった。・・・・」
「・・・・わしらマム族は、粛粛と生きてきた。これからもだ・・・・
・・・・祖父が、この地に移ってきた時、族長は言った。
為政者の法的命令で心まで片隅に住むのじゃない。
あの星も花も、わしらのものじゃと。」
「・・此所のクリヤーな空気は、違います。分かる気がします。」
「・・・・孫の事が気にかかる。」
「・・・・お孫さんなら、・・・・貴方のお孫さんですから心配は、
いりません。・・・・」
「孫の事、どうか御願いします。」
「はい。・・・・・・・・椰子の実濁酒が旨いです。
天の川から広がる夜空。煌く南十字星・・それに上弦の月・・。
歌に成りますね。最高っすね。」
「・・・・・・・・きーみがーあーよーおーはー・・・・」
子守り歌の様に
小夜曲の様に歌い出すサイ老
つられて歌い出す仲間
「・・・・いしのーいわーおーとなーりてーこけぇ」
サイ老の手からスローモーションの様に落ちるコップ
其の音に止まった虫達の伴奏
静寂の世界
「サイ老っ」
村中の虫達が一斉に鳴き出す泣き出す








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一首:帰らざる 一人くるまり 見る夢は おてて繋いで歩いた小道
一句:夢でもと 迎え火つける 出てきてよ
一首:見ているぞ 良心まもれ 皆の衆 こちも元気だ天頂環より




路地裏の魔女]サンダル  
@黒板だけの青空小学校の放課後
少年パコとアルミニオが今は一見環境汚染とは無縁の対岸がジャングルの
川で他の子供等に混じっては しゃいでいる 彼等が何時も履いている下着
のパンツが そのまま水泳パンツになっている 中には振りチンの子も居る
ジャングル側の木の上から飛び込む子 枯れ蔓が切れるまでぶら下がって
いる子 虚弱なパコも所々繕ってあるランニングを着て広がる波紋の下に
魚影を見つけると水に脚を浸け乍らアルミニオと元気に何か話したりして
いる 空きっ腹でも皆は遊びの天才だ
その側から まるで魔法使いの持っているような杖をついた小柄で無言の
老婆が(他に遊び場がないから仕方がないのかと言わんばかりの顔をして)
その急な流れや落ち込みに誰か足を取られないかと気づかっている・・
短い夕焼けに照らされるまで草も木も花も石っころも時を忘れている

A川から続く緩やかな斜面にへばり付く難民キャンプの一角
アルフォンソ「・・世話になった」
ドゥラン「・・とうとう明日発つか ・・どうしても行くのか」
アルフォンソ「・・望郷の念は絶ち難いが あえて よそ者として新天地を
求めるさ 生きる為さ 今 家族 何としても可能性へ向かわないと・・」
ドゥラン「幾らダーウィンが近いからと・・あそこは未だ目に見えない
大オセアニア主義が一部 残っていると言うじゃないか もっとも我々の
ディリを都と仰ぐチモールも此れからはオセアニア域にならんとしている
が それも国の生きる道だな」
アルフォンソ「生きて行けるだけでいいんだ・・難民の私には
親戚がかの地の何処かに居てくれるだけでも贅沢だよ ・・君はどうする」
ドゥラン「そうだな・・確かではないが運が好けりゃ日僑に付いて
ポートモレスビーから奥に入った所にある小さな石油精製関連へ
出稼ぎに行けるかも知れないんだが どうしたものか いずれにせよ
この仮住まいが安住の地になる事はないし・・」
アルフォンソ「パコと奥さんはどうする」
ドゥラン「その時は暫く離れ離れだな・・開業資金を稼いだら直ぐ戻るさ」
アルフォンソ「いっそ その日僑に頼んで家族で日本へ行けないのか」
ドゥラン「駄目だ実質的企業難民が溢れていると聞くし半世紀に一度の
大混沌にも みまわれ法螺吹き屋は言いたい遣りたい放題 治安の悪化・・
多くの普通の心は疲れきっているらしい だからと言って郷里では
独立派も反対派も殆どの家で犠牲者を出してしまった・・紛争が終っても
互いの憎しみを解かせる何ものの程も期待できるのだろうか・・
それにしても帰国する事を考えたら家族同伴は戻りづらくなるだけだ」
アルフォンソ「心情的には この地と変らない不思議な経済大国か 理解に
苦しむな それにしても我々技術屋は気力が なえてしまう前に一時 国を
捨てるしかないのか」
川でとった小魚を持ち此方へ戻って来る各自の子供へ目を向ける二人
「おおっー 今夜は魚のスープだな」「未だ魚がいたのか・・」
「折角 仲良しになれたと言うのに」「残念だ・・」

B数ヶ月の前のキャンプ第四炊事場近くの細いマルタ造りのテーブル
アルフォンソ「大変だ炊き出しの事で・・第三炊事場付近で怪我人が・・」
ドゥラン「どうしたと言うんだアルフォンソ」
アルフォンソ「スープを待つ列に誰か割り込もうとして喧嘩になった・・」
ドゥラン「・・で怪我の状況は」
うっすらと目を潤ませるアルフォンソ「食事用のクリス*で切り付け合って
10人以上の重軽傷者だ・・一切れの肉も入ってない これっぽっちのスープ
の為に我々は何故 傷付け合うんだ・・何故・・もう嫌だ我慢出来ない・・」
ドゥラン「ふーっ ・・・・アルフォンソ 煙草をパックごと呉れないか・・
タマンその湯冷ましを・・傷の手当てに役立つかもしれん・・一寸行って来る
そうだタマン 私の分をアルフォンソとアルミニオに分けてやってくれ
第三じゃ食事どころじゃないだろう・・ パコ 母さんを手伝いなさい」
アルフォンソ「・・これは幻だ幻なんだ今は21世紀なんだ21世紀なんだよ」
パコは自分の父ドゥランを たくましくも心配げに見送り
父アルフォンソと一緒にやって来たアルミニオは
込み上げる父の涙に戸惑っている

C互いの希望と不安の旅立ちの朝
綺麗に洗ってあるがボタンの一つが取れたままの半袖のYシャツと折り目
のないズボンのアルミニオは粗末でもキチンと靴を履いている
パコは何時ものランニングに しわくちゃの半ズボンと足下は鼻緒の抜け
かかった日本式のビーチサンダルのままである
アルフォンソ「ドゥラン・・ 受入手続きがスムースに行くように協力して
くれたんだね」
ドゥラン「ははっはっ気付いていたのか 私は家族一緒に陸路帰郷出来る
事になたから自分の為にかかる事務労力を君達親子の分に向けてくれと
事務屋に言ったまでさ」
アルフォンソ「・・オブリガード*・・お達者で・・いつの日か又・・」
ドゥラン「・・遅いが状況は一歩づつ良くなっている・・先に戻る私が色々
努力出来れば いいのだが・・なに君達が帰られる日が必ず来ると
信じているから アテブレーゼ*は言わないよ・・」
タマン「・・ほらパコも挨拶なさい」
アルフォンソ「・・アルミニオも・・えっ・・ちゃんと話なさい・・何もかも
別れる訳じゃない・・言葉は・・原語は決して祖国を捨てやしない・・」
父と痛いくらい強く手を繋いだままのアルミニオの もう片方の手は胸の
ポケットの上から自分の母親の遺影をしっかりと押さえている そして
口を一文字に結んだ彼の目はパコに何かを言おうとして
その胸に置いたままの手は拳をぎゅっと握り締めた・・
母タマンの横から その彼女の腰に手を回し
黙ってアルミニオを見るパコ・・「・・・・(行かないで)」






一句:かあさんの 呼ぶ声ひとり 日が暮れて


後書:砂粒ではないのだ 普遍的 物言わぬ人生なのだ・・
                   ('02/3更新)



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